2013年8月16日金曜日

Oracle VM Server 3.x の Oracle Linux 6.x に xm console する方法。(PVM 編)

今回は、Oracle VM Server(OVMS)で
Oracle Linux 6.x にコマンドライン「xm console」で接続する方法についてです。

Oracle Linux 6 では、
コンソール接続まわりの設定を
/etc/inittab ではなく、
/etc/init/serial.conf のあたりに記載するようになりました。

OVMS や Xen の Dom-0 からコマンドラインでゲスト OS に接続するときは
xm console <VM名>」 または
xm console <ID>」 としますが、この console 接続をする場合も
ゲストOS の Linux にコンソール設定が必要です。

今回の環境について

OVMS は、3.2.1 です。
[root@ovs2 ~]# cat /etc/ovs-release
Oracle VM server release 3.2.1

ちなみに、OVMS のベースとなっている Xen バージョンは
Xen 4.1.3 です。
[root@ovs2 ~]# rpm -q xen
xen-4.1.3-25.el5

OVMS 上のゲスト OS は、Oracle Linux 6.2 です。RHEL6 互換 OS です。
※準仮想化(PVM)のゲストにしています。
[root@sv12c02 ~]# cat /etc/oracle-release
Oracle Linux Server release 6.2
[root@sv12c02 ~]# cat /etc/redhat-release
Red Hat Enterprise Linux Server release 6.2 (Santiago)

設定方法

この時点では、まだコンソール設定ができていないので
Oracle VM Manager の Java ベースのコンソール(GUI)や、
ゲストへの SSH などでゲスト OS にログインして、設定する必要があります。

Xen のコンソールデバイスは、以前の Xen では /dev/xvc0 だったのですが、
最近のバージョンでは /dev/hvc0 になっているようです。

コンソール設定は、
/etc/init/serial-hvc0.conf ファイルを新規作成しています。
私は TeraTerm を使っているので、コンソールの種類は
TeraTerm のデフォルトに合わせて vt100 にしています。
[root@sv12c02 ~]# vi /etc/init/serial-hvc0.conf
start on stopped rc RUNLEVEL=[2345]
stop on starting runlevel [016]
respawn
exec /sbin/agetty /dev/hvc0 115200 vt100

また、コンソールから root ユーザでログインしたいので
/etc/securetty ファイルに下記を追記しています。
[root@sv12c02 ~]# tail /etc/securetty
tty5
tty6
tty7
tty8
tty9
tty10
tty11
hvc0  ★この1行を追記しておく

ためしにログインしてみます。
[root@ovs2 ~]# xm list  ★起動中のVMを確認。
Name                                        ID   Mem VCPUs      State   Time(s)
0004fb000006000028d702d2a9cbf8e3            22  3072     2     ------  74052.6
0004fb0000060000ca968c3003490ad8            24  3072     2     r-----  69242.2
0004fb0000060000d131f716806cdcec            23  3072     2     ------  67200.4
Domain-0                                     0   816     2     r-----  21056.7
[root@ovs2 ~]# xm console 22  ★ID=22のゲストにコンソール接続。

Oracle Linux Server release 6.2
Kernel 2.6.32-300.3.1.el6uek.x86_64 on an x86_64

sv12c01 login: root
Password:
Last login: Fri Aug 16 23:29:15 on hvc0
[root@sv12c01 ~]# ★ゲストにログインできた。

SSH 経由で NW 設定を失敗したりすると、
Oracle VM Manager のコンソールから作業することになります。
この設定を入れておけばゲスト OS に NW 接続できなくなった場合も
OVMS(Dom-0)にさえ SSH ログインできればゲストをコマンド操作できるので便利だと思います。

以上、Oracle Linux 6で、OVMS(Xen)にコンソール接続する方法でした。

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