記憶域リポジトリのエクスポートができます。
Oracle VM Server がマウントしているリポジトリを
他のサーバからもマウントできるようにすることで、
リポジトリのバックアップをしやすくなったりします。
今回は、OVS リポジトリをエクスポートして
Linux から NFS マウントしてみます。
※ちなみに、今回試したのは Oracle VM Manager 3.2.6 です。
記憶域リポジトリのエクスポート手順
OVMM にログインして、
「Server and VMs」タブ → OVSを選択 → Perspective で「Repository Exports」を選択
→ 「+」 ボタンをクリックします。
※今回の OVS は、ovs2 というホスト名です。
リポジトリをマウントさせるサーバの IP アドレス(今回は 192.168.0.239)を入力して、
エクスポートするリポジトリを選択し、
Options には NFS の exportfs で指定するオプションを指定します。
入力したら「OK」をクリックします。
※「repo_localdisk_242」というローカルディスクのリポジトリを選択しています。
リポジトリがエクスポートされました。
OVS でもエクスポート設定ができたことがわかります。
※ちなみに、今回は Oracle VM Server 3.2.1 です。
[root@ovs2 ~]# cat /etc/ovs-release
Oracle VM server release 3.2.1
[root@ovs2 ~]# exportfs
/OVS/Repositories/0004fb0000030000cb5f6d6c030152f1
192.168.0.239
エクスポートした記憶域リポジトリのマウント
Linux から NFS マウントしてみます。
※ このサーバ「webfs1」には、IP アドレス「192.168.0.239」が設定されています。
※ 「192.168.0.242」は、ovs2 に設定してある IP アドレスです。
[root@webfs1 ~]# ip addr show eth0
2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast qlen 1000
link/ether 00:0c:29:2d:3c:ac brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.0.239/24 brd 192.168.0.255 scope global eth0
[root@webfs1 ~]# mount 192.168.0.242:/OVS/Repositories/0004fb0000030000cb5f6d6c030152f1 /mnt
[root@webfs1 ~]# df -h /mnt ★マウントされた
Filesystem サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
192.168.0.242:/OVS/Repositories/0004fb0000030000cb5f6d6c030152f1
466G 260G 206G 56% /mnt
[root@webfs1 ~]# ls /mnt
Assemblies ISOs Templates VirtualDisks VirtualMachines lost+found
ただし、OVMM 3.x ではオブジェクトを UUID で管理しているので
どれが何か判別するのは大変です。
たとえば、仮想ディスクのファイルは下記のような感じです。
[root@webfs1 ~]# ls /mnt/VirtualDisks | head
0004fb000012000002104c283d3dbcba.img
0004fb0000120000045638a8c077961f.img
0004fb000012000007f38b8bd1f93920.img
0004fb00001200000a84a56577326586.img
0004fb0000120000116a59b9b214ad29.img
0004fb0000120000123a295f1f1b591b.img
0004fb0000120000131bc215fcdcf234.img
0004fb00001200001cceb74412e30572.img
0004fb000012000025fcbb8eabdbd024.img
0004fb00001200002b5169a70842caa9.img
ちなみに、マニュアルではこのあたりです。
Oracle VM
ユーザーズ・ガイド リリース 3.2.1
4.8.5 記憶域リポジトリのバックアップの有効化
http://docs.oracle.com/cd/E40528_01/b71928/vmusg-repo-manage.html#vmusg-repo-backup
以上、OVMM での、OVS 記憶域リポジトリのエクスポートでした。
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