2016年7月30日土曜日

Oracle OpenStack R 2.1 | Master Node の構築。

この投稿は、下記の一部です。
Oracle OpenStack for Oracle Linux R 2.1 をためす。(2016年07月 版)

今回は、Oracle Linux 7 で、Oracle OpenStack R 2.1 の Master Node を構築します。
OpenStack の Docker イメージをデプロイする kollacli コマンドを実行するサーバを
Master Node と呼びます。

前提について。

Oracle Linux 7 には下記の設定をしておきます。
Oracle OpenStack R 2.1 | Oracle Linux 7 の基本設定。

Master Node は、今回構築するなかで唯一 Docker Engine がなくてもよいサーバです。
ただし、今回は OpenStack クライアントになる 「openstack-kolla-utils (docker-ostk) 」 も
このサーバにインストールしようと思うので、Docker はインストールしておきます。
Oracle OpenStack R 2.1 | Oracle Linux 7 への Docker インストール。

2016年7月29日金曜日

Oracle OpenStack R 2.1 | Docker Registry へのイメージ インポート。

この投稿は、下記の一部です。
Oracle OpenStack for Oracle Linux R 2.1 をためす。(2016年07月 版)

今回は、ここまでで構築した Docker Registry に、
Oracle OpenStack R 2.1 の Docker イメージをインポートします。

前提について。

Oracle Linux 7 で、Docker Registry サーバを構築しておきます。
Oracle OpenStack R 2.1 | Oracle Linux 7 への Docker Registry 構築。

今回の Docker Registry のコンテナは、5443 番ポートでアクセスするように起動しています。
[root@opst-registry ~]# docker ps
CONTAINER ID        IMAGE               COMMAND                  CREATED             STATUS              PORTS                    NAMES
08225d155a24        registry:2.3        "/bin/registry /etc/d"   20 seconds ago      Up 19 seconds       0.0.0.0:5443->5000/tcp   registry

また、Oracle Software Delivery Cloud から、
「Oracle OpenStack For Oracle Linux 2.1.1.0.0 for Linux x86-64」
のファイルをダウンロードしておきます。
Oracle Software Delivery Cloud
https://edelivery.oracle.com/

ファイル名は「V138282-01.zip」でした。




 zip ファイルには、3つのファイルファイルが含まれます。
[root@opst-registry ~]# unzip -l V138282-01.zip
Archive:  V138282-01.zip
  Length      Date    Time    Name
---------  ---------- -----   ----
     9871  04-25-2016 22:03   import_to_registry.sh
3732127205  04-25-2016 22:02   ol-openstack-images-2.1.1.tar.bz2
      100  04-25-2016 22:03   ol-openstack-images-2.1.1.sha256sum
---------                     -------
3732137176                     3 files

2016年7月28日木曜日

Oracle OpenStack R 2.1 | Oracle VM Server 3.4 への Docker インストール。

この投稿は、下記の一部です。
Oracle OpenStack for Oracle Linux R 2.1 をためす。(2016年07月 版)

Oracle OpenStack R 2.1 では、Compute Host として Oracle VM Server (OVMS)が使用できます。
そして、OVMS 上の Nove / Neutron 関連のサービスは Docker コンテナとしてデプロイされます。

今回は、Oracle OpenStack R 2.1 むけに、OVMS 3.4 に Docker をインストールします。

前提として、OVMS 3.4 には下記の設定をしておきます。
Oracle OpenStack R 2.1 | Oracle VM Server 3.4 の基本設定。

OVMS は、yum upgrade 後に OS 再起動ずみで、
カーネル(UEK R4)はアップデートされた状態になっています。
[root@opst-host01 ~]# cat /etc/oracle-release
Oracle VM server release 3.4.1
[root@opst-host01 ~]# uname -r
4.1.12-37.4.1.el6uek.x86_64

OVMS でも Docker のデータ領域として Btrfs を利用します。
[root@opst-host01 ~]# btrfs version
btrfs-progs v4.2.2

設定の概要。

設定内容については、Oracle Linux 7 への Docker インストールとあまり違いがありません。
  1. Docker のデータ格納領域の用意
  2. Docker Engine / openstack-kolla-preinstall のインストール

2016年7月27日水曜日

Oracle OpenStack R 2.1 | Oracle Linux 7 への Docker Registry 構築。

この投稿は、下記の一部です。
Oracle OpenStack for Oracle Linux R 2.1 をためす。(2016年07月 版)

Oracle OpenStack R 2.1 では、
OpenStack 関連サービスを Docker コンテナとしてデプロイします。
今回は、Docker コンテナのデプロイ元となる Docker Registry サーバを構築します。

前提として、Oracle Linux 7 には Docker Engine をあらかじめインストールしてあります。
Oracle OpenStack R 2.1 | Oracle Linux 7 への Docker インストール。


今回の手順概要です。
  1. Docker イメージ リポジトリ用ストレージ領域の準備。
  2. Registry 用SSL 証明書の作成。
  3. Registry 用SSL 証明書の配置。
  4. registry コンテナの Pull ~ 起動。

2016年7月26日火曜日

Oracle OpenStack R 2.1 | Oracle Linux 7 への Docker インストール。

この投稿は、下記の一部です。
Oracle OpenStack for Oracle Linux R 2.1 をためす。(2016年07月 版)

Oracle OpenStack R 2.1 では、
OpenStack 関連サービスを Docker コンテナとしてデプロイします。
そのため、構成されるほぼすべての Node で Docker Engine が起動することになります。

今回は、Oracle OpenStack R 2.1 むけに、Oracle Linux 7 への Docker をインストールです。

前提として、Oracle Linux 7 には下記の設定をしておきます。
Oracle OpenStack R 2.1 | Oracle Linux 7 の基本設定。

Oracle Linux 7 が新しめの Docker をサポートする状態にするため、
カーネルは UEK R4 以上にしています。
# uname -r
4.1.12-37.4.1.el7uek.x86_64

また、Docker のストレージ領域で Btrfs を使用するため btrfs-progs が必要です。
# rpm -q btrfs-progs
btrfs-progs-4.2.2-3.el7.x86_64

設定の概要。

docker-engine は、Controller Node には、この先インストールする openstack-kolla-preinstall の
依存関係でもインストールされるようですが、
今回は事前に Oracle Linux 共通でインストールしてしまいます。
  1. Docker のデータ格納領域の用意
  2. Docker Engine のインストール

2016年7月25日月曜日

Oracle OpenStack R 2.1 | Oracle VM Server 3.4 の基本設定。

この投稿は、下記の一部です。
Oracle OpenStack for Oracle Linux R 2.1 をためす。(2016年07月 版)

Oracle OpenStack R 2.1 で、
Compute Node のハイパーバイザとして Oracle VM Server 3.4 を使用します。
Oracle VM Server (OVMS)と、デフォルト カーネルのバージョンは下記です。
[root@opst-host01 ~]# cat /etc/ovs-release
Oracle VM server release 3.4.1
[root@opst-host01 ~]# uname -r
4.1.12-32.1.3.el6uek.x86_64 

今回は Compute Node を 1台しか構築しない想定ですが、
複数台構築する場合もすべての OVMS 共通で、下記の設定をしておきます。
Oracle Linux 7 と同様、おためし構成なので手順を簡素化するために
設定するものもあります。
  1. ネットワーク設定
  2. Yum リポジトリの設定
  3. RPM のアップデート
  4. 時刻同期の設定(ntpd)
  5. Xen Domain 0 のメモリ容量設定
  6. ovs-agent の無効化

2016年7月24日日曜日

Oracle OpenStack R 2.1 | Oracle Linux 7 の基本設定。

この投稿は、下記の一部です。

Oracle OpenStack R 2.1 で、下記の役割のサーバで Oracle Linux 7 を使用します。
  • Kolla Master Node
  • Docker Registry
  • OpenStack Controller Node

すべての Oracle Linux 7 共通で、下記の設定をしておきます。
一部、必須ではないですが、おためし構成なので手順を簡素化するために
設定するものもあります。
  1. ネットワーク設定
  2. IPv6 無効化
  3. SELinux の無効化
  4. Yum リポジトリの設定
  5. RPM のアップデート
  6. Firewalld 無効化
  7. 時刻同期設定(chrony)

2016年7月23日土曜日

Oracle OpenStack R 2.1 | VM 構成について。

この投稿は、下記の一部です。
Oracle OpenStack for Oracle Linux R 2.1 をためす。(2016年07月 版)

環境は、VMware vSphere 6.0 の VM として構築しています。

サーバ(VM)の構成について。

ドキュメントのシステム要件よりも、スペックは低くしてあります。
すべての VM で、Docker / Xen むけに「ハードウェア アシストによる仮想化をゲスト OS に公開」 を有効にしています。
3.1 System Requirements
http://docs.oracle.com/cd/E73172_01/E73174/html/os-ol-system-requirements.html



VM への vDisk 割り当てについて。

vDisk の容量は、システム要件に合わせてみました。
ちなみに、仮想ディスクは、すべて Thin プロビジョニングにしています。



VM の NW 構成について。

簡素化を試みて、ドキュメントの NW 要件は満たしていません。
3.3 Host Network Requirements
http://docs.oracle.com/cd/E73172_01/E73174/html/os-ol-network-requirements.html



つづく。

2016年7月20日水曜日

Oracle OpenStack for Oracle Linux R 2.1 をためす。(2016年07月 版)

Oracle OpenStack for Oracle Linux R 2.1 の構築手順をまとめてみようと思います。
Compute Node では、Oracle VM Server を使用します。

今回の環境について。

今回のサーバ構成の概要は下記のようにする想定です。
  • 「とりあえず」的な構成なので、ネットワーク構成は、一部、マニュアル的にはサポートされない構成になっています。
  • それでも、サーバごとの役割をわかりやすくしたかったので、サーバ台数は多めにしています。