2013年1月9日水曜日

OVMS をKickstart (3回目)

今回は、Oracle VM Server (OVMS) のインストール先にする VM を準備して、
ためしに PXE ブートしてみます。
インストール対象サーバは、VirtualBox の VM として作成します。

前回はこちら。



1. VM の作成

VM の種類は、Oracle Linux 64 bit 版にします。
  • タイプ: Linux
  • バージョン: Oracle (64 bit)
  • メモリーサイズ: 1024 MB
  • 仮想ハードドライブを作成する



新規作成するハードドライブは、
PC のディスク容量節約のため、可変サイズにしました。
OVMS 自体は インストール直後にディスクを 1GB くらいしか使用しませんが、
あとで VM を OVMS のローカルディスクに配置するため、少し大きめにしてあります。
  • ファイルサイズ: 12GB
  • ハードドライブのファイルタイプ: VDI
  • 仮想ハードドライブにあるストレージ: 可変サイズ




2. VM の作成後、仮想 NIC と起動デバイスの設定を変更

Kickstart サーバと同じネットワークに接続できる仮想 NIC を作成しておきます。
アダプター 1 で、Kickstart 処理(DHCP での IP 設定やインストールメディアの転送など)
をする想定です。
また、OVMS 内で起動する VM(ネステッド VM) からも外部に通信ができるように
プロミスキャスモードを有効にしています。
  • ネットワークアダプタを有効化する: チェック ON
  • 割り当て: 内部ネットワーク
  • 名前: intnet (デフォルトのまま。Kickstart サーバの VM 設定と合わせる)
  • プロミスキャスモード: すべて許可



もう一つ、仮想 NIC を作成(有効化)しておきます。
こちらは、SSH アクセスなど Kickstart 処理外で使用する想定です。
こちらも、OVMS 内で起動する VM(ネステッドVM) からも外部に通信ができるように
プロミスキャスモードを有効にしています。
  • ネットワークアダプタを有効化する: チェック ON
  • 割り当て: ホストオンリーアダプタ
  • 名前: VirtualBox Host-Only Ethernet Adapter
  • プロミスキャスモード: すべて許可



起動デバイス(起動順序)の設定を変更し、ネットワークブート(PXE ブート)
できるようにしておきます。

下記の順序にして、仮想ハードディスクに OVMS が導入されていない場合は
ネットワークから起動するようにしています。(実際は、3番目以降は使用しません)
  1. ハードディスク (チェック ON)
  2. ネットワーク (チェック ON)
  3.  CD/DVD ROM(チェック ON)
  4. フロッピー(チェック OFF)


3. PXEブートの確認

以前に構築した、Kickstart サーバで PXE ブートできることを確認します。
作成した VM の電源を入れると、下記のように PXE ブートが開始されます。

1つ目の仮想 NIC(net0)で DHCP サーバから IP アドレスを取得して、
TFTP サーバ(Next server: 192.168.10.110)から PXE ブートの取得している様子がわかります。



少し待つと、インストールメニューが表示されます。

この時点では、まだ環境構築途中なのでメニューを選択しても何も起きません。
本来なら、
  • 1番目のメニューを選択すると、OVMS をインストール
  • 2番目のメニューを選択すると、インストール処理をせずに VM の仮想ディスク内(ローカル)のOVMS  で起動
となります。




まだ何も処理できないので、VM の電源を落としてしまいます。
(仮想マシンの電源オフ)

以上、インストール対象VMの作成と、PXE ブートの確認でした。
つづく。


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