2014年5月6日火曜日

Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(3: OEM への OVMM 登録)

このポストは、
Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(2: OEM Agent へのプラグイン追加)
のつづきです。

「Oracle Virtualization」プラグインをデプロイした Oracle VM Manager(OVMM)を、
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12c(OEM)に登録してみます。

マニュアルでは下記のあたりです。
Oracle Enterprise Manager Cloud管理ガイド 12c リリース3 (12.1.0.3)
4 IaaS用のクラウドの設定http://docs.oracle.com/cd/E26854_01/doc.121/b70509/cloud_iaas_setup.htm
※今回使っているのは OEM 12c R3 ではないですが…

作業の流れ
  1. OEM への OVMM サーバ登録
    Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(1: OEM へのサーバ登録)
  2. OVMM サーバの OEM Agent へのプラグイン追加
    Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(2: OEM Agent へのプラグイン追加)
  3. OEM への OVMM 登録 ★←今回はここ

手順

「Enterprise」→「クラウド」→「インフラストラクチャ・ホーム」を開きます。



「Infrastructure Cloud」を右クリックして、「OVMマネージャへの登録」を開きます。



「Oracle VM Manager の追加」で、これから追加する OVMM に名前をつけます。
※例では「ovmm3-n2-vmm」としています。

監視エージェントを、虫メガネマークのボタンをクリックして選択します。
「Oracle Virtualization」プラグインをデプロイしたエージェントが
起動している OVMM サーバが自動検出されるので、
それを選択して「選択」をクリックします。



選択した監視エージェントが、入力されたことを確認します。
残りの Oracle VM Manager の設定を入力します。
  • Oracle VM ManagerのURL
    今回は tcp://localhost:54321 を指定します。ポート番号はデフォルトのままです。
    OVMM サーバにインストールされた OEM エージェントから接続するため
    アドレスは localhost としています。
    マニュアルには TCPS にしたほうがよさそうなことが記載されていますが、
    その場合は OVMM で事前に TCPS の有効化が必要で、
    しかも一度有効化すると戻せないようなので今回はあえて TCP で接続します。
    OVMM サーバに、別のサーバの OEM エージェントから接続する場合は、
    TCPS での接続が必須になるようです。
  • Oracle VM Managerの監視資格証
    OVMM にログインするユーザを指定します。
    デフォルトの管理者「admin」を使用しています。

  • Oracle VM Managerの管理資格証明
    監視資格証明と同じユーザを使用しようとおもったのであえて入力していません。

  • Oracle VM Managerコンソール
    普段、直接 OVMM にアクセスする URL を指定しています。
    今回は、https://<OVMM のアドレス>:7002/ovm/console/
    (https://ovmm3-n2.gowatana.lab:7002/ovm/console/)を指定しました。

入力したら「発行」ボタンをクリックします。



ジョブが正常に発行されました。
「ジョブ詳細」をクリックすると、OVMM を登録するジョブの進捗がみられます。



ジョブのステータスが「1 成功」になったら登録完了です。



再び「Enterprise」→「クラウド」→「インフラストラクチャ・ホーム」
を開くと、OVMM が登録されていることがわかります。
※OVMM の状態が正しく表示されるまで、少し時間がかかるのかもしれません。



これで、OEM から OVMM が操作できるようになります。
Oracle VM で IaaS ・・・

以上、Oracle VM 3.x と OEM 12c の連携設定でした。

2014年5月5日月曜日

Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(2: OEM Agent へのプラグイン追加)

このポストは、
Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(1: OEM へのサーバ登録)
のつづきです。

OVMM サーバにインストールされた OEM エージェントに、
OVMM を管理するための「Oracle Virtualization」プラグイン
(Enterprise Manager for Oracle Virtualization)を追加します。

OEM のプラグイン概要については下記のあたりを参照。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド 12c リリース3 (12.1.0.3)
15 プラグインの管理

http://docs.oracle.com/cd/E26854_01/doc.121/b65081/plugin_mngr.htm
Oracle Management Service というのは OEM のサーバのことで、
Oracle Management Agent が OEM のエージェントのことです。

マニュアルだと、デフォルトでは
Oracle VM 管理用のプラグインはデプロイされいないように見えますが、
「Oracle Virtualization」プラグインは、
OEM のサーバ側(Oracle Management Service)には既にデプロイされていました。
そのため、今回は「Oracle Management Agent」にだけプラグインをデプロイします。
※OEM のインストール方法によってもしかしたら変わるのかもしれません。

作業の流れ
  1. OEM への OVMM サーバ登録
    Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(1: OEM へのサーバ登録)

  2. OVMM サーバの OEM Agent へのプラグイン追加 ★←今回はここ

  3. OEM への OVMM 登録
    Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(3: OEM への OVMM 登録)

手順

OEM にログインして、
「設定」→「拡張性」→「プラグイン」を開きます。



「Oracle Virtualization」プラグインを選択して、
「デプロイ先」→「管理エージェント」を開きます。



デプロイする「Oracle Virtualization」プラグインのバージョンをここで指定できます。
プラグインを追加するエージェントを選択するため、「追加」をクリックします。



エージェントがすでにインストールされている
OVMM サーバが検出されるので、選択して「選択」をクリックします。



選択したエージェント(OVMM サーバ)が表示されるので、
「続行」をクリックします。



前提条件チェック の画面が表示されるので、
「次」をクリックします。



確認 画面が表示されるので「デプロイ」をクリックします。



さらに確認表示されます。
この時は、すでにデプロイが始まっているはずです。
「ステータスの表示」をクリックして、処理の進捗を確認します。



しばらく待って、プラグインのデプロイが完了すると
下記のような画面になります。




まだつづく・・・

2014年5月4日日曜日

Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(1: OEM へのサーバ登録)


Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12c(OEM) と
Oracle VM Manager 3.x(OVMM) を連携させる方法をまとめておこうと思います。
ちなみに、Oracle VM Manager は、3.2.6 です。

マニュアルだと下記のあたりです。
Oracle Enterprise Manager Cloud管理ガイド 12c リリース3 (12.1.0.3)
4 IaaS用のクラウドの設定http://docs.oracle.com/cd/E26854_01/doc.121/b70509/cloud_iaas_setup.htm
※今回使っているのは OEM 12c R3 ではないですが…

今回の前提
  • すでに OVMM 3.x は構築済みで Oracle VM Server も登録済み。
  • すでに OEM 12c は構築済み。
  • 登録対象の OVMM のインストールされている Linux で /etc/sudoers ファイルを編集しておきます。※詳細は別の機会に・・・

作業の流れ
  1. OEM への OVMM サーバ登録 ★←今回はここ
    OEM に、OVMM をインストールしてある Linux OS を登録します。
    OVMM サーバには、OEM エージェントがインストールされます。

  2. OVMM サーバの OEM Agent へのプラグイン追加
    OVMM にインストールされた OEM エージェントに、OVMM を管理するための
    「Oracle Virtualization」プラグインを追加します。
    Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(2: OEM Agent へのプラグイン追加)

  3. OEM への OVMM 登録
    Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(3: OEM への OVMM 登録)

手順

OVMM を OEM に登録する準備として、
OVMM をインストールしている Linux サーバを OEM に登録しておきます。
これは、普通に Oracle DB などを OEM 登録するときの手順と
そんなに変わらないのではないかと思います。

まずは、OEM にログインします。
※ここでは、管理者権限のある sysman ユーザでログインしています。




「設定」→「ターゲットの追加」→「ターゲットの手動追加」を開きます。




「ホスト・ターゲットの追加」を選択して
「ホストを追加します...」をクリックします。



ターゲットの追加画面で、
「追加」をクリックして ホスト名とプラットフォームを入力して
「次」ボタンをクリックします。
例で追加している、ovmm3-n2.gowatana.lab は OVMM をインストールしてある Linux サーバです。
プラットフォームは「Linux x86-64」(64bit の Linux)を選択しています。




「インストールのベース・ディレクトリ」を指定します。
これを指定すると「インスタンス・ディレクトリ」もその配下のパスが自動入力されます。

「名前付き資格証明」は、ユーザ/パスワードなどを保存しておくもので、
これから登録する Linux サーバにログインするための資格証明を指定します。
すでに登録済みの、名前付き資格証明を指定します。

それ以外の入力欄は、デフォルトのままにしています。
入力したら「次」をクリックします。



ちなみに、「+」ボタンをクリックすると、
下記のような画面で「名前付き資格証明」を新規作成して
ユーザ/パスワードを指定することができますが、
既存のユーザ/パスワードと重複するとエラーになるので
その場合はうまい具合に既存の「名前付き資格証明」を指定します。



確認画面が表示されます。
「エージェントのデプロイ」を選択します。



しばらくすると処理が終わります。



これでホストが登録されました。
たとえば、「ターゲット」→「ホスト」を開くと・・・



OVMM のサーバが登録されたことがわかります。
ホスト名「ovmm3-n2.gowatana.lab」のリンクをクリックすると・・・



下記のような画面が見られます。



つづく・・・