(OCSK8) 1.1.9 がリリースされました。
OCSK8 は Oracle Linux 7 に Kubernetes をセットアップするというものです。
OCSK8 のバージョンは 1.1.9 とされていますが、
利用する Kubernetes のバージョンは 1.9.1 です。
Oracle Container Services for use with Kubernetes(1.9.1) 1.1.9
https://blogs.oracle.com/wim/oracle-container-services-for-use-with-kubernetes191-119
Announcing Oracle Container Services 1.1.9 for use with Kubernetes
https://blogs.oracle.com/linux/announcing-oracle-container-services-119-for-use-with-kubernetes
ドキュメントも、すでに v1.1.9 にあわせて更新されていました。
Oracle Container Services for use with Kubernetes User's Guide
https://docs.oracle.com/cd/E52668_01/E88884/html/index.html
ほぼ以前に投稿した手順のままでセットアップできますが、
RPM をダウンロードする Yum リポジトリが変更されたので注意が必要です。
以前のセットアップについての投稿はこちらをどうぞ。
Oracle Linux 7 で Kubernetes。
以前の OCSK8 リリースでは Yum リポジトリ「ol7_preview」に RPM が配置されていました。
しかし、ここからインストールした場合はサポートされいないとのことです。
ドキュメントより。
2.2.1 Yum or ULN Channel Subscription
https://docs.oracle.com/cd/E52668_01/E88884/html/requirements-yum.html
Important
Oracle does not support Kubernetes on systems where the ol7_preview, ol7_developer or ol7_developer_EPEL repositories are enabled, or where software from these repositories is currently installed on the systems where Kubernetes runs.
2018/03/11 時点で OCSK8 をセットアップすると、
下記のようなバージョンになるはずです。
まず、Oracle Linux のバージョンです。
[root@k8s-master-01 ~]# cat /etc/oracle-release
Oracle Linux Server release 7.4
[root@k8s-master-01 ~]# uname -r
4.1.12-112.14.15.el7uek.x86_64
Docker のバージョンは下記になります。
[root@k8s-master-01 ~]# docker version
Client:
Version: 17.06.2-ol
API version: 1.30
Go version: go1.8.3
Git commit: d02b7ab
Built: Fri Oct 6 00:02:23 2017
OS/Arch: linux/amd64
Server:
Version: 17.06.2-ol
API version: 1.30 (minimum version 1.12)
Go version: go1.8.3
Git commit: d02b7ab
Built: Fri Oct 6 00:03:48 2017
OS/Arch: linux/amd64
Experimental: false
Kubernetes 関連の RPM は下記になります。
[root@k8s-master-01 ~]# yum list | grep kube
kubeadm.x86_64 1.9.1-2.0.2.el7 @ol7_addons
kubectl.x86_64 1.9.1-2.0.2.el7 @ol7_addons
kubelet.x86_64 1.9.1-2.0.2.el7 @ol7_addons
kubernetes-cni.x86_64 0.6.0-2.0.1.el7 @ol7_addons
kubernetes-cni-plugins.x86_64 0.6.0-2.0.1.el7 @ol7_addons
Kubernetes クラスタを構成すると下記のようになります。
[root@k8s-master-01 ~]# kubectl get nodes
NAME STATUS ROLES AGE VERSION
k8s-master-01 Ready master 14m v1.9.1+2.0.2.el7
k8s-worker-01 Ready <none> 8m v1.9.1+2.0.2.el7
k8s-worker-02 Ready <none> 4m v1.9.1+2.0.2.el7
k8s-worker-03 Ready <none> 1m v1.9.1+2.0.2.el7
一方 ol7_preview リポジトリを指定した場合ですが、
Docker は ol7_addons より新しいバージョンがインストールされます。
[root@k8s-master-01 ~]# yum list --enablerepo=ol7_preview docker-engine
読み込んだプラグイン:ulninfo
インストール済みパッケージ
docker-engine.x86_64 17.06.2.ol-1.0.1.el7 @ol7_addons
利用可能なパッケージ
docker-engine.x86_64 17.12.0.ol-1.0.1.el7 ol7_preview
そして kubeadm は、逆に以前の OCSK8 のバージョンのままになります。
[root@k8s-master ~]# yum list --enablerepo=ol7_addons kubeadm
読み込んだプラグイン:ulninfo
利用可能なパッケージ
kubeadm.x86_64 1.9.1-2.0.2.el7 ol7_addons
[root@k8s-master ~]# yum list --enablerepo=ol7_preview kubeadm
読み込んだプラグイン:ulninfo
利用可能なパッケージ
kubeadm.x86_64 1.8.4-2.0.1.el7 ol7_preview
ol7_preview を指定しているとソフトウェアの構成が想定しているバージョンにならない
ということのようなので、うっかり以前の Yum リポジトリ指定のまま
OCSK8 1.1.9 をインストールしないように要注意かなと思いました。
以上、OCSK8 1.1.9 をセットアップしてみた話でした。
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