Oracle VM Server (OVMS)の Yum リポジトリの設定とアップデートできます。
Oracle VM
Installation and Upgrade Guide for Release 3.4
5.6.1 Upgrading Oracle VM Server Through Oracle VM Manager
https://docs.oracle.com/cd/E90714_01/E64078/html/vmiug-server-yum-upgrading.html
そこで、今回は OVMM から OVMS をアップデートしてみます。
アップデート前の環境。
まず、今回の OVMS です。
[root@ovms344-01 ~]# cat /etc/ovs-release
Oracle VM server release 3.4.4
[root@ovms344-01 ~]# uname -r
4.1.12-94.6.4.el6uek.x86_64
OVMS 3.4.4 は、デフォルトでは Yum リポジトリの設定がありません。
[root@ovms344-01 ~]# ls -la /etc/yum.repos.d/
合計 16
drwxr-xr-x. 2 root root 4096 5月 12 05:09 2015 .
drwxr-xr-x. 95 root root 12288 12月 17 21:23 2017 ..
[root@ovms344-01 ~]# yum repolist
repolist: 0
OVMM でも見ておきます。
わかりやすいところで、今のカーネルは 4.1.12-94.6.4.el6uek.x86_64 です。
Yum リポジトリ設定。
OVMM から Yum リポジトリを設定してみます。
「Reports and Resources」タブの、
「GlobalX86ServerUpdateConfiguration」にある
「Create New Server Updete Repository...」で追加できます。
リポジトリの名前、URL を入力して、
「Enabled」のチェックを On にして有効にします。
今回は、ORACLE の Public Yum Server の URL を指定しています。
Oracle VM Server 3.4 Latest
http://yum.oracle.com/repo/OracleVM/OVM3/34_latest/x86_64
追加されました。
OVMS にも、Yum リポジトリの設定が反映されます。
ovm.repo ファイルが配置されています。
[root@ovms344-01 ~]# ls -la /etc/yum.repos.d/
合計 20
drwxr-xr-x. 2 root root 4096 12月 19 09:15 2017 .
drwxr-xr-x. 95 root root 12288 12月 17 21:23 2017 ..
-rw------- 1 root root 129 12月 19 09:15 2017 ovm.repo
[root@ovms344-01 ~]# cat /etc/yum.repos.d/ovm.repo
[3.4_ovms_repo]
gpgcheck = 0
baseurl = http://yum.oracle.com/repo/OracleVM/OVM3/34_latest/x86_64
name = 3.4_ovms_repo
enabled = 1[root@ovms344-01 ~]#
リポジトリを参照できるようになっています。
[root@ovms344-01 ~]# yum repolist
リポジトリー ID リポジトリー名 状態
3.4_ovms_repo 3.4_ovms_repo 1,493
repolist: 1,493
ちなみに、OVMM に登録されている 他の OVMS にも設定が反映され、
リポジトリが参照できるようになっています。
[root@ovms344-02 ~]# yum repolist
リポジトリー ID リポジトリー名 状態
3.4_ovms_repo 3.4_ovms_repo 1,493
repolist: 1,493
OVMS のアップデート。
それでは、OVMS をアップデートしてみます。
「Servers and VMs」タブで対象の OVMS を右クリックして「Update」します。
確認メッセージが出るので「OK」。
本来であればメンテナンスモードにしてから実行したほうがよいとは思いますが、
メッセージにもあるようにメンテナンスモードにしていなくても実行できます。
OVMS で稼働している VM がいる場合は、
DRS を有効にしていなくても自動的にどこかへ Live Migration されて
アップデートが実行されます。
アップデート処理の中で、OVMS は自動的に再起動されます。
OVMS にログインして様子を見ていたときに、OS が自動的に再起動された様子です。
[root@ovms344-01 ~]# tail -f /var/log/yum.log
Dec 19 09:23:07 Updated: nss-sysinit-3.28.4-4.0.1.el6_9.x86_64
Dec 19 09:23:08 Updated: nss-3.28.4-4.0.1.el6_9.x86_64
Dec 19 09:23:08 Updated: openssh-5.3p1-123.el6_9.x86_64
Dec 19 09:23:09 Updated: ntpdate-4.2.6p5-12.0.1.el6_9.1.x86_64
Dec 19 09:23:10 Installed: kernel-uek-firmware-4.1.12-112.14.1.el6uek.noarch
Dec 19 09:23:10 Updated: poppler-0.12.4-12.el6_9.x86_64
Dec 19 09:23:26 Updated: linux-firmware-20171128-56.git17e62881.0.2.el6.noarch
Dec 19 09:23:45 Installed: kernel-uek-4.1.12-112.14.1.el6uek.x86_64
Dec 19 09:23:45 Updated: poppler-utils-0.12.4-12.el6_9.x86_64
Dec 19 09:23:45 Updated: ntp-4.2.6p5-12.0.1.el6_9.1.x86_64
Dec 19 09:23:46 Updated: openssh-clients-5.3p1-123.el6_9.x86_64
Dec 19 09:23:46 Updated: openssh-server-5.3p1-123.el6_9.x86_64
Dec 19 09:23:46 Updated: nss-tools-3.28.4-4.0.1.el6_9.x86_64
Dec 19 09:23:49 Updated: xen-tools-4.4.4-155.0.7.el6.x86_64
Dec 19 09:23:51 Updated: xen-4.4.4-155.0.7.el6.x86_64
Dec 19 09:23:52 Updated: dnsmasq-2.48-18.el6_9.x86_64
Dec 19 09:23:52 Updated: vmpinfo3-sosreport-1.0.0-17.el6.2.2.noarch
Broadcast message from root@ovms344-01
(unknown) at 9:26 ...
The system is going down for reboot NOW!
reboot requested by OVM
OVMS アップデートの確認。
アップデート完了後に OVMS のカーネルバージョンを見ると、
ちゃんとバージョンアップされています。
アップデートした ovms344-01 だけ、よく見ると
「Update Required」が No になりました。
※デフォルトでは一番右にありますが、わかりやすく列の位置を移動しています。
OVMS に直接ログインして確認してみました。
カーネルのバージョンを見てみると期待どおりアップデートされています。
[root@ovms344-01 ~]# uname -r
4.1.12-112.14.1.el6uek.x86_64
Tag でしぼったり、Shift キーを押しながら選択したりすることで、
好きな単位でまとめてアップデートすることもできるはずです。
以上、OVMM から OVMS のパッケージをアップデートしてみる話でした。
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