Oracle OpenStack for Oracle Linux R 2.1 をためす。(2016年07月 版)
Oracle OpenStack R 2.1 では、Compute Host として Oracle VM Server (OVMS)が使用できます。
そして、OVMS 上の Nove / Neutron 関連のサービスは Docker コンテナとしてデプロイされます。
今回は、Oracle OpenStack R 2.1 むけに、OVMS 3.4 に Docker をインストールします。
前提として、OVMS 3.4 には下記の設定をしておきます。
Oracle OpenStack R 2.1 | Oracle VM Server 3.4 の基本設定。
OVMS は、yum upgrade 後に OS 再起動ずみで、
カーネル(UEK R4)はアップデートされた状態になっています。
[root@opst-host01 ~]# cat /etc/oracle-release
Oracle VM server release 3.4.1
[root@opst-host01 ~]# uname -r
4.1.12-37.4.1.el6uek.x86_64
OVMS でも Docker のデータ領域として Btrfs を利用します。
[root@opst-host01 ~]# btrfs version
btrfs-progs v4.2.2
設定の概要。
設定内容については、Oracle Linux 7 への Docker インストールとあまり違いがありません。
- Docker のデータ格納領域の用意
- Docker Engine / openstack-kolla-preinstall のインストール
1. Docker のデータ格納領域の用意。
まず、Docker イメージを格納するデータ領域に使用する 64GB のディスク(/dev/sdb) に、
Btrfs を作成します。
[root@opst-host01 ~]# mkfs.btrfs -L var-lib-docker /dev/sdb
そして、/var/lib/docker ディレクトリを作成して、マウントします。
[root@opst-host01 ~]# mkdir /var/lib/docker
[root@opst-host01 ~]# echo 'LABEL=var-lib-docker /var/lib/docker btrfs defaults 1 2' >> /etc/fstab
[root@opst-host01 ~]# mount -a
2. Docker Engine / openstack-kolla-preinstall のインストール。
今回は、openstack-kolla-preinstall の依存関係で docker-engine をインストールしてしまいます。
Yum リポジトリは、OVMS の基本設定で設定ずみです。
ちなみに OpenStack R 2.1 に関連する RPM は、
OVMS ではなく Oracle Linux 6 用のリポジトリからインストールされます。
[root@opst-host01 ~]# yum install -y openstack-kolla-preinstall
Docker がインストールされるので、サービスを起動します。
/var/lib/docker に Btrfs をマウントずみで、Storage Driver は「btrfs」 になります。
[root@opst-host01 ~]# service docker status
docker (pid 19743) を実行中...
[root@opst-host01 ~]# docker info
Containers: 0
Running: 0
Paused: 0
Stopped: 0
Images: 0
Server Version: 1.10.3
Storage Driver: btrfs
Execution Driver: native-0.2
Logging Driver: json-file
Plugins:
Volume: local
Network: bridge null host
Kernel Version: 4.1.12-37.4.1.el6uek.x86_64
Operating System: <unknown>
OSType: linux
Architecture: x86_64
CPUs: 1
Total Memory: 1.881 GiB
Name: opst-host01
ID: AZHS:N62W:SG5S:I6HE:RBEE:OCME:EP46:DDZZ:LBZ2:W7N7:5FLM:PWSY
[root@opst-host01 ~]#
サービスは自動起動するように設定されています。
[root@opst-host01 ~]# chkconfig --list | grep docker
docker 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
つづく。
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