2012年12月24日月曜日

OEM12c書籍を読んでみた。

OEM12cの書籍を読んでみました。
Oracle Enterprise Manager 12cによるシステム運用ガイド 
篠田 典良 (著) 単行本: 297ページ
出版社: 富士通エフ・オー・エム (2012/04)
ISBN-10: 4893119508
ISBN-13: 978-4893119506

Oracle Enterprise Manager 12c は、
Oracle Databaseなどの統合管理ツールです。
この本で説明されているのは、Cloud Control と呼ばれる、
OracleDB付属のEM (DB Control) とは別の製品についてです。

これまでOEM(DB Controlも)をほとんど使用したことがなかったので、
こんなこともできるんだ、と思ったことをいくつか紹介します。
  • DBだけではなくWebLigic等のDB以外の製品も管理できる。
    基本的にOEM12cはプラグインで拡張する形式で、 いろいろな製品に対するプラグインがある。(P.35-、P.52-)
  • RAC各ノードのASMインスタンスは、まとめて1ターゲットとして監視できそう。(P.42)
  • 管理対象のエージェントが情報を上げる管理サービス(OMS)は複数台用意して負荷分散できるらしい。(P.31-)
  • OracleVMも管理可能。
    • 管理するためには Oracle Virtualizationプラグインを導入する必要がある。
      OMSにプラグイン追加するときは、一時的にOMSの停止が必要になる。(P169-) 
    • OEMからOracleVMを管理するときは、Oracle VM Manager(OVM)を経由する。
      直接OVSと連携できてもよい気が…(P.182-)
    • 「ゾーン」という概念あり。OVMのサーバプールをまとめている?
    • VMを管理することができるセルフサービスポータルが用意されている。
      標準で用意している仮想マシンサイズが
      Smallが CPU2/Mem4GB/Disk250GB
      Largeが CPU8/Mem16GB/Disk1000GB とあり、
      小サイズでもMem4GB/Disk250GB、大サイズだとDisk1000GBというのが微妙な気がした。
      (OracleDBやWebLogic用途を意識しているのでサイズ大きめ?)
約300ページ中、OracleDB自体の管理やチューニングについての機能説明は4分の1くらいしか占めておらず、DB管理だけでない万能システム(クラウド)管理ツールな感じがしました。
(実際使うとそこまで万能ではないのだろうとは思いますが)


以上、OEM書籍の感想でした。


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