2012年12月23日日曜日

OVSネットワークの話(1回目)

Oracle VM Server(OVS) のネットワーク接続について考えてみようと思います。

たとえば、
サーバ2台あって、そこにクライアントPCがアクセスするとします。

物理環境であれば、かならず
2台のサーバがそれぞれNW機器(物理的なL2スイッチなど)に
接続されていることになります。
※実際にこんな簡単な状況はないですが・・・
 
イメージとしては下記のようになります。




ここで、
2台のサーバ両方を、Oracle VM Server で仮想化しようと考えてみます。
1台の物理サーバに、2台の仮想サーバ(VM)を稼働させることにします。

このとき、
2台両方のサーバが、1台の物理サーバの
ネットワークポートを共有して使う必要が発生します。

そのため、OVSで仮想させるVMをネットワークに接続する場合、
上記のような構成を実現するために
OVS内で仮想スイッチ(ブリッジ)を構成する必要があります。
 
イメージは、下記のような感じです。



  • 1台のOVSをインストールした物理サーバで、2台の仮想サーバ(DomUのゲストOS)が稼働。
  • それとは別に、Dom0(管理用のOS)も稼働することになる。
  • 3台の仮想サーバすべてをNWに接続するために、OVSは仮想スイッチを作成し、3つのVMすべてが接続される。

ちなみに、仮想スイッチは「ブリッジ」とも呼ばれます。
ブリッジとは、OSI参照モデルのレイヤ2(データリンク層)で動作するもので、
L2スイッチ(スイッチングハブ)と同様の動作をします。

もともとNW機器のスイッチは、ブリッジの進化形のようで、
ソフトウェア的なL2NW機器はブリッジと呼ばれます。

OVSやXen、KVMなど仮想ネットワークで
br0、xenbr0 といったbrが付くネーミングがされているのは
「bridge」を省略しているためです。


以上、OVSネットワークの入り口的な話でした。
これから、もう少し掘り下げていこうと思います。
 

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