ORACLE から Docker イメージが公開されています。
Oracle Linux 6.x / 7.x があります。
http://public-yum.oracle.com/docker-images/OracleLinux/
前回は、ORACLE の Docker RPM をインストールしてみました。
今回は、引き続き、
Oracle Linux 6.6 にインストールした Docker で
Oracle Linux 6.6 のイメージを起動してみます。
2014年12月31日水曜日
2014年12月30日火曜日
Oracle Linux 6.x への Docker RPM インストール。
だいぶ古くなったので、最新の様子を投稿しました。
以前、Oracle Linux 6.5 に Doker のサイトから
docker バイナリを DL して使用してみました。
今回は、ORACLE のパブリック YUM サイトにある RPM で
Docker をインストールしてみます。
http://public-yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL6/addons/x86_64/
手順は、Oracle Linux のマニュアル、Docker の Web サイト
どちらにもあります。
以前、Oracle Linux 6.5 に Doker のサイトから
docker バイナリを DL して使用してみました。
今回は、ORACLE のパブリック YUM サイトにある RPM で
Docker をインストールしてみます。
http://public-yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL6/addons/x86_64/
手順は、Oracle Linux のマニュアル、Docker の Web サイト
どちらにもあります。
Oracle Linux
Administrator's Solutions Guide for Release 6
https://docs.oracle.com/cd/E37670_01/E37355/html/index.html
Docker
Oracle Linux 6 and 7
https://docs.docker.com/installation/oracle/
2014年12月29日月曜日
最近の OTN 掲示板(日本語)について。
もともと私は、OTN の掲示板に積極的に参加してませんでしたが、
以前はこの掲示板が、大変、栄えていました。
以前はこの掲示板が、大変、栄えていました。
Oracle Technology Network (OTN) Japan - 掲示板懐かしい OTN 掲示板。
こちらは旧OTN掲示板です。
http://otn.oracle.co.jp/forum/index.jspa?categoryID=2
2014年12月21日日曜日
Oracle VM Server と Docker。
JPOUG Advent Calendar 2014 の16日目のエントリです。2回目でちゃいました。
前日は 佐々木潤 さんの 泥箱的なメモ - モデルをスケッチする でした。
今回は、Docker の話です。
最近流行の Docker ですが、当然ながら Oracle Linux でも使用できます。
そして、Oracle VM Server 上の Linux でも使用できます。
Oracle VM Server の Dom-0 でコンテナを起動したりするわけではなく、
Dom-U の Linux でコンテナを起動します。
2014年12月7日日曜日
Oracle VM Server と OpenStack。
今日は、JPOUG Advent Calendar 2014 の7日目のエントリです。
昨日は kouta shiobara さんの Trying Database: optimizer_dynamic_sampling=11 でした。
今回は、最近提供開始された、
ORACLE の OpenStack ディストリビューションの話です。
Oracle VM Server for x86 も、OpenStack で管理できるようになります。
Oracle OpenStack for Oracle Linux
http://www.oracle.com/us/technologies/linux/openstack/overview/index.html
昨日は kouta shiobara さんの Trying Database: optimizer_dynamic_sampling=11 でした。
今回は、最近提供開始された、
ORACLE の OpenStack ディストリビューションの話です。
Oracle VM Server for x86 も、OpenStack で管理できるようになります。
Oracle OpenStack for Oracle Linux
http://www.oracle.com/us/technologies/linux/openstack/overview/index.html
2014年11月30日日曜日
vForum 2014 でみつけた ORACLE。
今月のはじめに、VMware 社の vFroum 2014 というイベントがありました。
http://vforum.jp/
そこに、なぜか ORACLE が出展(赤枠のところ参照)。
展示内容は、ストレージでした。
Solutions Showcase ソリューション展示コーナー の
日本オラクル株式会社の説明より・・・
紹介されている ZS3 というストレージ(ZS3-2)を実機展示していて、
ESXi の NFS データストアとして使用していました。
当然ながら、Oracle Database の dNFS(Direct NFS)もサポートしています。
Oracle ZFS Storage ZS3-2
http://www.oracle.com/jp/products/servers-storage/storage/nas/zs3-2/overview/index.html
ZS3-4 というのもあります。
http://www.oracle.com/jp/products/servers-storage/storage/nas/zs3-4/overview/index.html
カタログを見ると、ストレージ自体は FC / iSCSI とかも
対応しているようですが、 NFS データストアとして使用していました。
ZS3 を VM のデータストアにも、Oracle のデータベース領域にも使ってね
という提案のようです。
VMware Compatibility Guide で検索してみると・・・
http://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php?deviceCategory=san
ZS3-2 /ZS3-4 どちらも NAS(NFS データストア)として
2014年11月で最新の ESXi 5.5 u2 まで、ちゃんと登録されていました。
※2014年11月30日時点です。
VAAI NAS (ESXi のストレージ処理支援機能)にも対応しています。
ただし、まだ ESXi 5.1 u2 までしか登録されていませんでした。
使えそうな気はしますが・・・
ZS3-2
ZS3-4
ちなみに、
当然ながら vForum には Oracle VM とかは出てきません。
以上、今月みつけた面白いものについてでした。
http://vforum.jp/
そこに、なぜか ORACLE が出展(赤枠のところ参照)。
展示内容は、ストレージでした。
Solutions Showcase ソリューション展示コーナー の
日本オラクル株式会社の説明より・・・
クラウド&ビッグデータ時代、厳しい競争を勝ち抜く情報管理基盤に、統合ストレージ製品「Oracle ZFS Storage ZS3」シリーズをご紹介します。ZS3は仮想化&クラウド機能を強化、16000超VMを7分以内に同時起動できブートストームを解消。もちろんOpenStack Cinder、REST APIもサポート。更にOracleデータベースとインテリジェントな連携ができるのはZS3だけ。
ESXi の NFS データストアとして使用していました。
当然ながら、Oracle Database の dNFS(Direct NFS)もサポートしています。
Oracle ZFS Storage ZS3-2
http://www.oracle.com/jp/products/servers-storage/storage/nas/zs3-2/overview/index.html
ZS3-4 というのもあります。
http://www.oracle.com/jp/products/servers-storage/storage/nas/zs3-4/overview/index.html
カタログを見ると、ストレージ自体は FC / iSCSI とかも
対応しているようですが、 NFS データストアとして使用していました。
ZS3 を VM のデータストアにも、Oracle のデータベース領域にも使ってね
という提案のようです。
VMware Compatibility Guide で検索してみると・・・
http://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php?deviceCategory=san
ZS3-2 /ZS3-4 どちらも NAS(NFS データストア)として
2014年11月で最新の ESXi 5.5 u2 まで、ちゃんと登録されていました。
※2014年11月30日時点です。
VAAI NAS (ESXi のストレージ処理支援機能)にも対応しています。
ただし、まだ ESXi 5.1 u2 までしか登録されていませんでした。
使えそうな気はしますが・・・
ZS3-2
ZS3-4
ちなみに、
当然ながら vForum には Oracle VM とかは出てきません。
以上、今月みつけた面白いものについてでした。
2014年10月30日木曜日
Oracle Linux 7 をやらないと…と思った話。
いまさらな話になりますが、
Oracle Linux 7 をインストールしてみました。
インストール中の画面は、このような感じでした。
ISO イメージから起動中。
日本語を選択。
各種設定の画面。
ソフトウェア選択画面。
インストール処理をしながら
root パスワード設定ができる・・・
インストール画面からして
結構、危機感を覚えました。
ちなみに、今回の Oracle Linux は下記です。
[root@localhost ~]# cat /etc/oracle-release
Oracle Linux Server release 7.0
[root@localhost ~]# uname -r
3.8.13-35.3.1.el7uek.x86_64
以上、そろそろ Oracle Linux 7 をやらないと
と思った話でした。
2014年9月27日土曜日
Oracle Linux で ルーティング設定。(route-ethX)
これまで、うちでは Oracle Linux(RHEL や CentOS も) の静的ルーティング設定は
/etc/sysconfig/static-routes ファイルに記載していました。
static-routes ファイルには、下記のように
192.168.5.0/24 は 192.168.0.252 へ、みたいな感じで設定できます。
Oracle Linux 6 のマニュアルを見ていたら、
/etc/sysconfig/network-scripts/route-ethX
といったファイルにもルーティング設定を記載できることに気づきました。
ためしに、OL 6.5 に設定してみました。
まず、デフォルトゲートウェイ以外のルーティング情報が未設定の状態です。
ip コマンドでも確認してみます。
route-ethX ファイルを編集しました。
今回は、eth2 の経路情報を追加したかったので、route-eth2 です。
eth2 を DOWN → UP させます。
ルーティング情報が追加されました。
netstat と ip コマンド両方で見てみました。
マニュアルはこちら。
以上、OL 6 にルーティング設定をする話でした。
/etc/sysconfig/static-routes ファイルに記載していました。
static-routes ファイルには、下記のように
192.168.5.0/24 は 192.168.0.252 へ、みたいな感じで設定できます。
[root@infra02 ~]# cat /etc/sysconfig/static-routes
any net 192.168.5.0/24 gw 192.168.0.252
any net 192.168.4.0/24 gw 192.168.0.251
Oracle Linux 6 のマニュアルを見ていたら、
/etc/sysconfig/network-scripts/route-ethX
といったファイルにもルーティング設定を記載できることに気づきました。
ためしに、OL 6.5 に設定してみました。
[root@dsvb01 ~]$ cat /etc/oracle-release
Oracle Linux Server release 6.5
まず、デフォルトゲートウェイ以外のルーティング情報が未設定の状態です。
[root@dsvb01 ~]# netstat -nr
Kernel IP routing table
Destination Gateway Genmask Flags MSS Window irtt Iface
0.0.0.0 192.168.5.252 0.0.0.0 UG 0 0 0 eth0
169.254.0.0 0.0.0.0 255.255.0.0 U 0 0 0 eth1
192.168.5.0 0.0.0.0 255.255.255.0 U 0 0 0 eth0
192.168.62.0 0.0.0.0 255.255.255.0 U 0 0 0 eth1
192.168.72.0 0.0.0.0 255.255.255.0 U 0 0 0 eth2
ip コマンドでも確認してみます。
[root@dsvb01 ~]# ip route show
default via 192.168.5.252 dev eth0
169.254.0.0/16 dev eth1 proto kernel scope link src 169.254.44.197
192.168.5.0/24 dev eth0 proto kernel scope link src 192.168.5.61
192.168.62.0/24 dev eth1 proto kernel scope link src 192.168.62.61
192.168.72.0/24 dev eth2 proto kernel scope link src 192.168.72.61
route-ethX ファイルを編集しました。
今回は、eth2 の経路情報を追加したかったので、route-eth2 です。
[root@dsvb01 ~]# cat /etc/sysconfig/network-scripts/route-eth2
192.168.71.0/24 via 192.168.72.253 dev eth2
eth2 を DOWN → UP させます。
[root@dsvb01 ~]# ifdown eth2
[root@dsvb01 ~]# ifup eth2
Determining if ip address 192.168.72.61 is already in use for device eth2...
ルーティング情報が追加されました。
netstat と ip コマンド両方で見てみました。
[root@dsvb01 ~]# netstat -nr
Kernel IP routing table
Destination Gateway Genmask Flags MSS Window irtt Iface
0.0.0.0 192.168.5.252 0.0.0.0 UG 0 0 0 eth0
169.254.0.0 0.0.0.0 255.255.0.0 U 0 0 0 eth1
192.168.5.0 0.0.0.0 255.255.255.0 U 0 0 0 eth0
192.168.62.0 0.0.0.0 255.255.255.0 U 0 0 0 eth1
192.168.71.0 192.168.72.253 255.255.255.0 UG 0 0 0 eth2
192.168.72.0 0.0.0.0 255.255.255.0 U 0 0 0 eth2
[root@dsvb01 ~]# ip route show
default via 192.168.5.252 dev eth0
169.254.0.0/16 dev eth1 proto kernel scope link src 169.254.44.197
192.168.5.0/24 dev eth0 proto kernel scope link src 192.168.5.61
192.168.62.0/24 dev eth1 proto kernel scope link src 192.168.62.61
192.168.71.0/24 via 192.168.72.253 dev eth2
192.168.72.0/24 dev eth2 proto kernel scope link src 192.168.72.61
マニュアルはこちら。
Oracle Linux 管理者ガイド,リリース6
11.7 ネットワーク・ルーティングの構成
http://docs.oracle.com/cd/E39368_01/e48214/ch11s07.html
以上、OL 6 にルーティング設定をする話でした。
2014年9月25日木曜日
Oracle 12c PDB の RAC での見え方。
何となくよく聞かれるのですが、
RAC 環境でも PDB を作成できます。
その場合、RAC のそれぞれの DB インスタンスから PDB が見えるようになります。
Oracle Database 12c の PDB は、RAC 環境ではこうなります。
今回は、2ノード RAC です。
コンテナ DB(CDB)は1つで、DB サーバは 2ノードで、2 DB インスタンスです。
PDB は、2つ作ってあります。
シード PDB (テンプレート用 PDB)も合わせると3つあります。
それぞれの RAC ノードから、PDB が見えます。
DBID が同じ PDB が、インスタンス1 と 2 それぞれから見えています。
以上、RAC 環境での PDB の見え方でした。
RAC 環境でも PDB を作成できます。
その場合、RAC のそれぞれの DB インスタンスから PDB が見えるようになります。
Oracle Database 12c の PDB は、RAC 環境ではこうなります。
今回は、2ノード RAC です。
[grid@dsva01 ~]$ crsctl stat res ora.rdgdb.db -t
--------------------------------------------------------------------------------
Name Target State Server State details
--------------------------------------------------------------------------------
Cluster Resources
--------------------------------------------------------------------------------
ora.rdgdb.db
1 ONLINE ONLINE dsva01 Open,STABLE
2 ONLINE ONLINE dsva02 Open,STABLE
--------------------------------------------------------------------------------
コンテナ DB(CDB)は1つで、DB サーバは 2ノードで、2 DB インスタンスです。
[oracle@dsva01 ~]$ sqlplus / as sysdba
SQL*Plus: Release 12.1.0.2.0 Production on 木 9月 25 08:45:24 2014
Copyright (c) 1982, 2014, Oracle. All rights reserved.
Oracle Database 12c Enterprise Edition Release 12.1.0.2.0 - 64bit Production
With the Partitioning, Real Application Clusters, Automatic Storage Management, OLAP,
Advanced Analytics and Real Application Testing options
に接続されました。
SQL> col host_name for a10
SQL> select inst_id,host_name,instance_name,status from gv$instance;
INST_ID HOST_NAME INSTANCE_NAME STATUS
---------- ---------- ---------------- ------------
1 dsva01 rdgdb1 OPEN ★2インスタンス
2 dsva02 rdgdb2 OPEN
SQL> select inst_id,name,cdb,dbid from gv$database order by 1;
INST_ID NAME CDB DBID
---------- --------- --- ----------
1 RDGDB YES 3513886885 ★CDBは1つ。DBID が同じ。
2 RDGDB YES 3513886885
PDB は、2つ作ってあります。
シード PDB (テンプレート用 PDB)も合わせると3つあります。
SQL> show pdbs
CON_ID CON_NAME OPEN MODE RESTRICTED
---------- ------------------------------ ---------- ----------
2 PDB$SEED READ ONLY NO
3 TESTDB1 READ WRITE NO
4 TESTDB2 READ WRITE NO
それぞれの RAC ノードから、PDB が見えます。
DBID が同じ PDB が、インスタンス1 と 2 それぞれから見えています。
SQL> select inst_id,name,dbid from gv$pdbs order by 2,1;
INST_ID NAME DBID
---------- ------------------------------ ----------
1 PDB$SEED 1284832173
2 PDB$SEED 1284832173
1 TESTDB1 660856108
2 TESTDB1 660856108
1 TESTDB2 508821250
2 TESTDB2 508821250
6行が選択されました。
以上、RAC 環境での PDB の見え方でした。
2014年9月7日日曜日
JPOUG> SET EVENTS 20140907 のメモ。
今日は、IIJ@飯田橋にて開催された
JPOUG のイベントに参加してきました。
休日開催はとてもありがたいです。
JPOUG> SET EVENTS 20140907
http://www.jpoug.org/2014/08/05/jpoug-set-events-20140907
JPOUG について
http://www.jpoug.org/%E8%AA%AC%E6%98%8E
聞かせていただいた話と、
個人的興味があるところを残しておこうと思います。
■知られざる Oracle Database 12c の新機能
■エンジニアなでしこ魂3 -オラクルとプラチナと私-
■Oracle Database 12c マルチテナント入門
■Lightning Talks
MySQLユーザから見た「ここが{ヘンだ,スゴい}よOracle Database」
続・IIJもデータベースのサービスやっています
発表内容の要点とは直接関係ないモノばかりですが・・・
以上、JPOUG イベントからのメモでした。
JPOUG のイベントに参加してきました。
休日開催はとてもありがたいです。
JPOUG> SET EVENTS 20140907
http://www.jpoug.org/2014/08/05/jpoug-set-events-20140907
JPOUG について
http://www.jpoug.org/%E8%AA%AC%E6%98%8E
聞かせていただいた話と、
個人的興味があるところを残しておこうと思います。
■知られざる Oracle Database 12c の新機能
- Oracle の仕組み調査には、DBA_OBJECTS や実行計画を見るのが有効みたい。
- データファイルのオンライン移動は、やっぱりすごい。
- バックグラウンドプロセスがマルチスレッドにできる(threaded_execution)。
- 監査方式(Unified Auditing)が追加されている、変更ではなく追加みたい。
■エンジニアなでしこ魂3 -オラクルとプラチナと私-
- エンジニアの経験談を、その本人から聞けることはとても有益だと思います。
- プラチナ取得したくなりました。
■Oracle Database 12c マルチテナント入門
- VMでの統合、スキーマ統合、PDBでの統合それぞれについて
ちゃんと説明できるようになりたいと思いました。 - 特に、リソース配分の問題についてのメリデメ説明が難しい気がする。
■Lightning Talks
MySQLユーザから見た「ここが{ヘンだ,スゴい}よOracle Database」
- 「OracleにはDBAの役割が組み込まれてる」みたいな感覚が新鮮でした。
- Windows に Chef-solo で Java などを入れる話。
- やっぱり Cygwin 使うのか・・・
- ASM の冗長性の選択ってやっぱり悩ましいんですね。
続・IIJもデータベースのサービスやっています
- IIJ のデータベースサービス基盤には、Oracle VM クラスタがある。
発表内容の要点とは直接関係ないモノばかりですが・・・
以上、JPOUG イベントからのメモでした。
2014年9月3日水曜日
ASM ディスクとして使うゼロ埋めファイルを作る。
地味な話ですが、ASM 用のゼロ埋めデバイスを作成してみます。
今回も、このあたりの話です。
ファイル作成先は、NFS 領域です。
ASM インスタンスでは、asm_diskstring に
ゼロ埋めデバイスのパスを指定しています。
ディレクトリではなく、ファイルのフルパスを指定しています。
「*」も使えます。
dd コマンドで、ゼロ埋めデバイスを作成します。
※サイズは小さめにしてます。この例のままだと 10MBにしかなりません。
このファイルは、grid ユーザがアクセスできるように
パーミッション設定します。
ASM インスタンスでは、
さっそく asm_diskstring のパスにある
ゼロ埋めファイルが、ASM で使えるディスクとして認識されます。
これを、SQL や ASMCA などで、ASM ディスクグループに追加したりします。
以上、ASM むけ ゼロ埋めデバイス作成の話でした。
今回も、このあたりの話です。
Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド
11gリリース2 (11.2) for Linux
3.3.1.2
Oracle ASMで使用するためのNASデバイスでのファイルの作成
http://docs.oracle.com/cd/E16338_01/install.112/b56271/storage.htm#CFACJAGB
ファイル作成先は、NFS 領域です。
[grid@dbsv01 ~]$ df -h /u02
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
192.168.60.59:/nfs/dbf01 20G 9.9G 8.7G 54% /u02
ASM インスタンスでは、asm_diskstring に
ゼロ埋めデバイスのパスを指定しています。
ディレクトリではなく、ファイルのフルパスを指定しています。
「*」も使えます。
SQL> col NAME for a16
SQL> col VALUE for a20
SQL> select name,value from v$parameter
2 where name in('instance_name','asm_diskstring');
NAME VALUE
---------------- --------------------
instance_name +ASM1
asm_diskstring /u02/oradata/nadb/*
dd コマンドで、ゼロ埋めデバイスを作成します。
※サイズは小さめにしてます。この例のままだと 10MBにしかなりません。
[grid@dbsv01 ~]$ dd if=/dev/zero of=/u02/oradata/nadb/asm_disk02 bs=1024k count=10 oflag=direct
10+0 records in
10+0 records out
10485760 bytes (10 MB) copied, 0.498258 s, 21.0 MB/s
このファイルは、grid ユーザがアクセスできるように
パーミッション設定します。
[grid@dbsv01 ~]$ chown grid:asmadmin /u02/oradata/nadb/asm_disk02
[grid@dbsv01 ~]$ chmod 660 /u02/oradata/nadb/asm_disk02
[grid@dbsv01 ~]$ ls -l /u02/oradata/nadb/asm_disk02
-rw-rw---- 1 grid asmadmin 10485760 9月 3 23:22 2014 /u02/oradata/nadb/asm_disk02
ASM インスタンスでは、
さっそく asm_diskstring のパスにある
ゼロ埋めファイルが、ASM で使えるディスクとして認識されます。
SQL> col NAME for a12
SQL> col PATH for a30
SQL> select HEADER_STATUS,PATH,NAME from v$asm_disk;
HEADER_STATU PATH NAME
------------ ------------------------------ ------------
CANDIDATE /u02/oradata/nadb/asm_disk02
MEMBER /u02/oradata/nadb/asm_disk01 DG_NADB_0000
これを、SQL や ASMCA などで、ASM ディスクグループに追加したりします。
以上、ASM むけ ゼロ埋めデバイス作成の話でした。
2014年9月1日月曜日
Oracle で NFS+ASM にデータベースファイルを格納する。
あまり話題になることはないかもしれませんが、
Oracle Database で NFS 領域にデータファイルを配置する場合も
ASM が使えたりします。
NFS かつ ASM にデータベースのファイルを配置する場合を比較すると
下記のような感じになります。
※とりあえず、データファイルだけ書きました。
NFS に直接データファイルを配置する場合、
たとえば下記のように見えます。
※例では、NFS を /u02 配下にマウントしています。
NFS で ASM を使用する場合、
dd コマンドで「ゼロ埋込みファイル」を作成して
それを ASM ディスクとして使用します。
余分なレイヤが追加されるようにも見えますが、
NFS で表領域にファイルをオンライン追加できたり
NFS サーバを複数並べてストレージ筐体レベルで冗長化できたり
するので、メリットがゼロというわけではないとは思います。
おそらく本番環境でやることはないと思いますが、
1つのデータベースで、
NFS 上の OS ファイルと ASM ファイル両方を利用することもできます。
こんなイメージです。
ちなみに当然ながら、1台のサーバ(OS)に
ASM を利用している DB と
ASM 利用していない DB を同居させることもできます。
以上、Oracle の NFS+ASM の話でした。
Oracle Database で NFS 領域にデータファイルを配置する場合も
ASM が使えたりします。
Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイドNFS 領域に直接データベースのファイルを配置する場合と、
11gリリース2 (11.2) for Linux
3.3.1.2
Oracle ASMで使用するためのNASデバイスでのファイルの作成
http://docs.oracle.com/cd/E16338_01/install.112/b56271/storage.htm#CFACJAGB
NFS かつ ASM にデータベースのファイルを配置する場合を比較すると
下記のような感じになります。
※とりあえず、データファイルだけ書きました。
NFS に直接データファイルを配置する場合、
たとえば下記のように見えます。
※例では、NFS を /u02 配下にマウントしています。
[grid@dbsv01 ~]$ df -h /u02
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
192.168.60.59:/nfs/dbf01 20G 7.5G 12G 41% /u02
NFS で ASM を使用する場合、
dd コマンドで「ゼロ埋込みファイル」を作成して
それを ASM ディスクとして使用します。
余分なレイヤが追加されるようにも見えますが、
NFS で表領域にファイルをオンライン追加できたり
NFS サーバを複数並べてストレージ筐体レベルで冗長化できたり
するので、メリットがゼロというわけではないとは思います。
おそらく本番環境でやることはないと思いますが、
1つのデータベースで、
NFS 上の OS ファイルと ASM ファイル両方を利用することもできます。
SQL> col TABLESPACE_NAME for a15
SQL> col FILE_NAME for a32
SQL> select TABLESPACE_NAME,FILE_NAME from dba_data_files;
TABLESPACE_NAME FILE_NAME
--------------- --------------------------------
USERS +DG_NADB/nadb/users01.dbf
UNDOTBS1 +DG_NADB/nadb/undotbs01.dbf
SYSAUX +DG_NADB/nadb/sysaux01.dbf
SYSTEM +DG_NADB/nadb/system01.dbf
EXAMPLE +DG_NADB/nadb/example01.dbf
UNDOTBS2 +DG_NADB/nadb/undotbs02.dbf
TS_TEST /u02/oradata/nadb/ts_test01.dbf
7行が選択されました。
こんなイメージです。
ちなみに当然ながら、1台のサーバ(OS)に
ASM を利用している DB と
ASM 利用していない DB を同居させることもできます。
以上、Oracle の NFS+ASM の話でした。
2014年8月19日火曜日
LVM とファイルシステム拡張。(Oracle Linux 6.5 + ext4)
Oracle VM Server の VM で、
ファイルシステムをマウントしたまま LVM 拡張してみようと思います。
今回の OS は Oracle Linux 6.5 で、
ファイルシステムは ext4 です。
順に領域拡張していこうと思います。
LVM フィジカルボリュームの作成
ディスクデバイスを認識させたら、
最初に PV(フィジカルボリューム) を作成します。
今回 LVM に割り当てる、OS に認識させたディスクです。
デバイスは、既に OS に認識させてある状態です。
Oracle VM Server の仮想ディスクで、
「/dev/xvd~」というデバイス名になっています。
ディスクを PV にします。
PV が作成されました。
作成した直後は、PV の PE(フィジカルエクステント)がまだゼロです。
LVM ボリュームグループを拡張
VG(ボリュームグループ) に PV を追加します。
いまのところ、VG に空き PE はありません。
VGに、PV を追加します。
PV に PE が作成されました。
その分、VG の 合計 PE 、空き PE が増ました。
LVM 論理ボリュームを拡張
VG に容量追加されたので、LV(ロジカル ボリューム)を拡張します。
拡張前の LV です。
今回は、「/dev/vg01/lv_u01」という LV を拡張します。
LV に、VG の PE をすべて割り当てます。
PV の空き PE がゼロになっています。
VG の空き PE もゼロになりました。
その分、LV が拡張されました。
ext4 ファイルシステムの拡張
拡張した LV に合わせて、ファイルシステムを拡張します。
LV 「/dev/mapper/vg01-lv_u01」に作成してあるファイルシステムは
「/u01」ディレクトリにマウントしたままです。
ファイルシステムを拡張します。
ファイルシステムが拡張されました。
検証していて、「やっぱり足りなかった」になりやすそうな
/u01 を拡張してみました。
以上、LVM の領域拡張でした。
ファイルシステムをマウントしたまま LVM 拡張してみようと思います。
今回の OS は Oracle Linux 6.5 で、
ファイルシステムは ext4 です。
[root@dga1 ~]# cat /etc/oracle-release
Oracle Linux Server release 6.5
[root@dga1 ~]# uname -r
3.8.13-16.2.1.el6uek.x86_64
[root@dga1 ~]# mount | grep /u01
/dev/mapper/vg01-lv_u01 on /u01 type ext4 (rw)
順に領域拡張していこうと思います。
LVM フィジカルボリュームの作成
ディスクデバイスを認識させたら、
最初に PV(フィジカルボリューム) を作成します。
今回 LVM に割り当てる、OS に認識させたディスクです。
デバイスは、既に OS に認識させてある状態です。
Oracle VM Server の仮想ディスクで、
「/dev/xvd~」というデバイス名になっています。
[root@dga1 ~]# fdisk -l /dev/xvde
ディスク /dev/xvde: 21.5 GB, 21474836480 バイト
ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 2610
Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 バイト
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
ディスク識別子: 0x00000000
ディスクを PV にします。
[root@dga1 ~]# pvcreate /dev/xvde
Physical volume "/dev/xvde" successfully created
PV が作成されました。
作成した直後は、PV の PE(フィジカルエクステント)がまだゼロです。
[root@dga1 ~]# pvdisplay /dev/xvde
"/dev/xvde" is a new physical volume of "20.00 GiB"
--- NEW Physical volume ---
PV Name /dev/xvde
VG Name
PV Size 20.00 GiB
Allocatable NO
PE Size 0
Total PE 0
Free PE 0
Allocated PE 0
PV UUID NFQeA6-BUXJ-1ZdH-jjrd-wcVx-3rcH-KrhfHA
LVM ボリュームグループを拡張
VG(ボリュームグループ) に PV を追加します。
いまのところ、VG に空き PE はありません。
[root@dga1 ~]# vgdisplay vg01
--- Volume group ---
VG Name vg01
System ID
Format lvm2
Metadata Areas 1
Metadata Sequence No 3
VG Access read/write
VG Status resizable
MAX LV 0
Cur LV 1
Open LV 1
Max PV 0
Cur PV 1
Act PV 1
VG Size 9.99 GiB
PE Size 4.00 MiB
Total PE 2558
Alloc PE / Size 2558 / 9.99 GiB
Free PE / Size 0 / 0
VG UUID mqF5A0-U1Js-8I7Z-Qm6U-Hewn-UUYD-AF1gzO
VGに、PV を追加します。
[root@dga1 ~]# vgextend vg01 /dev/xvde
Volume group "vg01" successfully extended
PV に PE が作成されました。
[root@dga1 ~]# pvdisplay /dev/xvde
--- Physical volume ---
PV Name /dev/xvde
VG Name vg01
PV Size 20.00 GiB / not usable 4.00 MiB
Allocatable yes
PE Size 4.00 MiB
Total PE 5119
Free PE 5119
Allocated PE 0
PV UUID NFQeA6-BUXJ-1ZdH-jjrd-wcVx-3rcH-KrhfHA
その分、VG の 合計 PE 、空き PE が増ました。
[root@dga2 ~]# vgdisplay vg01
--- Volume group ---
VG Name vg01
System ID
Format lvm2
Metadata Areas 2
Metadata Sequence No 4
VG Access read/write
VG Status resizable
MAX LV 0
Cur LV 1
Open LV 1
Max PV 0
Cur PV 2
Act PV 2
VG Size 29.99 GiB
PE Size 4.00 MiB
Total PE 7677
Alloc PE / Size 2558 / 9.99 GiB
Free PE / Size 5119 / 20.00 GiB
VG UUID mqF5A0-U1Js-8I7Z-Qm6U-Hewn-UUYD-AF1gzO
LVM 論理ボリュームを拡張
VG に容量追加されたので、LV(ロジカル ボリューム)を拡張します。
拡張前の LV です。
今回は、「/dev/vg01/lv_u01」という LV を拡張します。
[root@dga1 ~]# lvdisplay /dev/vg01/lv_u01
--- Logical volume ---
LV Path /dev/vg01/lv_u01
LV Name lv_u01
VG Name vg01
LV UUID f8s6v0-0zHS-KBXY-55Ik-78h9-LshZ-sGVgkn
LV Write Access read/write
LV Creation host, time ol65-base, 2014-08-11 13:45:30 +0900
LV Status available
# open 1
LV Size 9.99 GiB
Current LE 2558
Segments 1
Allocation inherit
Read ahead sectors auto
- currently set to 256
Block device 252:2
LV に、VG の PE をすべて割り当てます。
[root@dga1 ~]# lvextend --extents 7677 /dev/vg01/lv_u01
Extending logical volume lv_u01 to 29.99 GiB
Logical volume lv_u01 successfully resized
PV の空き PE がゼロになっています。
[root@dga1 ~]# pvdisplay /dev/xvde
--- Physical volume ---
PV Name /dev/xvde
VG Name vg01
PV Size 20.00 GiB / not usable 4.00 MiB
Allocatable yes (but full)
PE Size 4.00 MiB
Total PE 5119
Free PE 0
Allocated PE 5119
PV UUID NFQeA6-BUXJ-1ZdH-jjrd-wcVx-3rcH-KrhfHA
VG の空き PE もゼロになりました。
[root@dga1 ~]# vgdisplay vg01
--- Volume group ---
VG Name vg01
System ID
Format lvm2
Metadata Areas 2
Metadata Sequence No 5
VG Access read/write
VG Status resizable
MAX LV 0
Cur LV 1
Open LV 1
Max PV 0
Cur PV 2
Act PV 2
VG Size 29.99 GiB
PE Size 4.00 MiB
Total PE 7677
Alloc PE / Size 7677 / 29.99 GiB
Free PE / Size 0 / 0
VG UUID mqF5A0-U1Js-8I7Z-Qm6U-Hewn-UUYD-AF1gzO
その分、LV が拡張されました。
[root@dga1 ~]# lvdisplay /dev/vg01/lv_u01 --- Logical volume ---
LV Path /dev/vg01/lv_u01
LV Name lv_u01
VG Name vg01
LV UUID f8s6v0-0zHS-KBXY-55Ik-78h9-LshZ-sGVgkn
LV Write Access read/write
LV Creation host, time ol65-base, 2014-08-11 13:45:30 +0900
LV Status available
# open 1
LV Size 29.99 GiB
Current LE 7677
Segments 2
Allocation inherit
Read ahead sectors auto
- currently set to 256
Block device 252:2
ext4 ファイルシステムの拡張
拡張した LV に合わせて、ファイルシステムを拡張します。
LV 「/dev/mapper/vg01-lv_u01」に作成してあるファイルシステムは
「/u01」ディレクトリにマウントしたままです。
[root@dga1 ~]# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/mapper/vg_ol65base-lv_root 8.3G 3.0G 4.9G 38% /
tmpfs 1.5G 383M 1.1G 26% /dev/shm
/dev/xvda1 477M 55M 397M 13% /boot
/dev/mapper/vg01-lv_u01 9.8G 8.8G 484M 95% /u01
ファイルシステムを拡張します。
[root@dga1 ~]# resize2fs /dev/mapper/vg01-lv_u01
resize2fs 1.43-WIP (20-Jun-2013)
Filesystem at /dev/mapper/vg01-lv_u01 is mounted on /u01; on-line resizing required
old_desc_blocks = 1, new_desc_blocks = 2
The filesystem on /dev/mapper/vg01-lv_u01 is now 7861248 blocks long.
ファイルシステムが拡張されました。
[root@dga1 ~]# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/mapper/vg_ol65base-lv_root 8.3G 3.0G 4.9G 38% /
tmpfs 1.5G 383M 1.1G 26% /dev/shm
/dev/xvda1 477M 55M 397M 13% /boot
/dev/mapper/vg01-lv_u01 30G 8.8G 20G 32% /u01
検証していて、「やっぱり足りなかった」になりやすそうな
/u01 を拡張してみました。
以上、LVM の領域拡張でした。
2014年7月26日土曜日
Oracle VM Server の記憶域リポジトリを NFS エクスポートしてみる。
Oracle VM Manager(OVMM)では、
記憶域リポジトリのエクスポートができます。
Oracle VM Server がマウントしているリポジトリを
他のサーバからもマウントできるようにすることで、
リポジトリのバックアップをしやすくなったりします。
今回は、OVS リポジトリをエクスポートして
Linux から NFS マウントしてみます。
※ちなみに、今回試したのは Oracle VM Manager 3.2.6 です。
記憶域リポジトリのエクスポートができます。
Oracle VM Server がマウントしているリポジトリを
他のサーバからもマウントできるようにすることで、
リポジトリのバックアップをしやすくなったりします。
今回は、OVS リポジトリをエクスポートして
Linux から NFS マウントしてみます。
※ちなみに、今回試したのは Oracle VM Manager 3.2.6 です。
2014年7月15日火曜日
Oracle Database Vault どうですか。
最近、DB データへのアクセスについて事件があったようです。
なんとなく、Oracle Database で有名な「SYS で何でもできちゃう」についての制御ができる
Oracle Database Vault(DBV)がウケそうな気がしたので
簡単に紹介してみようと思います。
DBV を有効化するには
DBV は、Oracle Database の Enterprise Edition のオプション機能です。
DBMS のインストール中などに有効化できます。
DBV では SYS 外にも「DBV 管理者」などの役割のユーザを用意することで、
いわゆる 職掌分離 ができます。
DBCA で DB 作成するときに、下記のような感じで
DBV 管理用のユーザを作成することができます。
DBV が有効化されている環境だと どうなるか
DBV が有効化されると、
今までの権限やロールといった概念の他に
レルム と呼ばれる、スキーマオブジェクトと権限をまとめるような概念が登場します。
SYS をアプリ用データに関わるレルムに参加させないことによって、
DB 管理者が本来の DB 管理業務では見るべきではないデータに
アクセスできないようになります。
まず、SYS でログインしてユーザを作成しようとしてみます。
DB に表領域の作成はできますが、
SYS なのに新規ユーザを作成することはできなくなっています。
ユーザ管理は、DBV 管理者の役割になっています。
DBV 管理者であれば、ユーザ作成や、権限設定ができます。
※今回は、DBV の管理者として DBVADM というユーザを作成しています。
DBV の管理者はすべての管理操作が許可されているではないので
役割を越えた権限設定などをしようとするとエラーになります。
SYS ユーザで、 create table 権限を付けておきます。
作成した USER01 のオブジェクトはレルムを作成して保護します。
下記のような DBV 専用の Web UI から設定することができます。
※DB Control とは微妙に URL が異なります。(/em が /dva になる)
細かい設定は省略・・・
Database 11g R2 では、普通の EM っぽい UI です。
レルムで保護した USER01 スキーマに
SYS でテーブル作成しようとしてもエラーになりました。
ちゃんとテーブル作成して、参照もできます。
そして SYS では、USER01 のテーブルを参照できなくなっています。
このような感じで、SYS であっても不要なデータ参照ができないように
制御することができます。
ちなみに、上記のような SYS によるテーブル参照エラーも、
ちゃんと監査ログとして残すことができます。
ただし 設計が難しかったり、
当然ながら DB 運用の見直しも必要になったりということはあります・・・
ちなみに、マニュアルはこのあたりがわかりやすいと思います。
Oracle Database 2日でセキュリティ・ガイド 11g リリース2(11.2)
Oracle Database Vaultを使用した管理者のアクセスの制御
http://docs.oracle.com/cd/E16338_01/server.112/b56296/tdpsg_securing_data.htm#CIADFEAG
以上です。Oracle Database Vault の話でした。
なんとなく、Oracle Database で有名な「SYS で何でもできちゃう」についての制御ができる
Oracle Database Vault(DBV)がウケそうな気がしたので
簡単に紹介してみようと思います。
DBV を有効化するには
DBV は、Oracle Database の Enterprise Edition のオプション機能です。
DBMS のインストール中などに有効化できます。
DBV では SYS 外にも「DBV 管理者」などの役割のユーザを用意することで、
いわゆる 職掌分離 ができます。
DBCA で DB 作成するときに、下記のような感じで
DBV 管理用のユーザを作成することができます。
DBV が有効化されている環境だと どうなるか
DBV が有効化されると、
今までの権限やロールといった概念の他に
レルム と呼ばれる、スキーマオブジェクトと権限をまとめるような概念が登場します。
SYS をアプリ用データに関わるレルムに参加させないことによって、
DB 管理者が本来の DB 管理業務では見るべきではないデータに
アクセスできないようになります。
まず、SYS でログインしてユーザを作成しようとしてみます。
DB に表領域の作成はできますが、
SYS なのに新規ユーザを作成することはできなくなっています。
[oracle@db03 ~]$ sqlplus / as sysdba
SQL*Plus: Release 11.2.0.3.0 Production on 火 7月 15 00:45:36 2014
Copyright (c) 1982, 2011, Oracle. All rights reserved.
Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2.0.3.0 - 64bit Production
With the Partitioning, Oracle Label Security, OLAP, Data Mining,
Oracle Database Vault and Real Application Testing options
に接続されました。
SQL> show user
ユーザーは"SYS"です。
SQL> create tablespace ts_user01 datafile '/u02/oradata/dbvdb/ts_user01.dbf' size 10M;
表領域が作成されました。
SQL> create user user01 identified by "********";
create user user01 identified by "********"
*
行1でエラーが発生しました。:
ORA-01031: 権限が不足しています。
ユーザ管理は、DBV 管理者の役割になっています。
DBV 管理者であれば、ユーザ作成や、権限設定ができます。
※今回は、DBV の管理者として DBVADM というユーザを作成しています。
DBV の管理者はすべての管理操作が許可されているではないので
役割を越えた権限設定などをしようとするとエラーになります。
SQL> connect dbvadm
パスワードを入力してください:
接続されました。
SQL> show user
ユーザーは"DBVADM"です。
SQL> create user user01 identified by "********";
ユーザーが作成されました。
SQL> alter user user01 default tablespace ts_user01;
ユーザーが変更されました。
SQL> alter user user01 quota unlimited on ts_user01;
ユーザーが変更されました。
SQL> grant connect to user01;
権限付与が成功しました。
SQL> grant create table to user01;
grant create table to user01
*
行1でエラーが発生しました。:
ORA-47410: GRANT(CREATE TABLEに対する)のレルム違反です
SYS ユーザで、 create table 権限を付けておきます。
SQL> connect / as sysdba
接続されました。
SQL> show user
ユーザーは"SYS"です。
SQL> grant create table to user01;
権限付与が成功しました。
作成した USER01 のオブジェクトはレルムを作成して保護します。
下記のような DBV 専用の Web UI から設定することができます。
※DB Control とは微妙に URL が異なります。(/em が /dva になる)
細かい設定は省略・・・
Database 11g R2 では、普通の EM っぽい UI です。
レルムで保護した USER01 スキーマに
SYS でテーブル作成しようとしてもエラーになりました。
SQL> connect / as sysdbaしかし、USER01 ユーザであれば、
接続されました。
SQL> show user
ユーザーは"SYS"です。
SQL> create table user01.tab1 (c1 number, c2 varchar2(10));
create table user01.tab1 (c1 number, c2 varchar2(10))
*
行1でエラーが発生しました。:
ORA-47401: CREATE TABLE(USER01.TAB1に対する)のレルム違反です
ちゃんとテーブル作成して、参照もできます。
そして SYS では、USER01 のテーブルを参照できなくなっています。
SQL> connect user01
パスワードを入力してください:
接続されました。
SQL> show user
ユーザーは"USER01"です。
SQL> create table user01.tab1 (c1 number, c2 varchar2(10));
表が作成されました。
SQL> insert into user01.tab1 values(1,'himitsu');
1行が作成されました。
SQL> commit;
コミットが完了しました。
SQL> select * from user01.tab1;
C1 C2
---------- ----------
1 himitsu
SQL> connect / as sysdba
接続されました。
SQL> show user
ユーザーは"SYS"です。
SQL> select * from user01.tab1;
select * from user01.tab1
*
行1でエラーが発生しました。:
ORA-01031: 権限が不足しています。
このような感じで、SYS であっても不要なデータ参照ができないように
制御することができます。
ちなみに、上記のような SYS によるテーブル参照エラーも、
ちゃんと監査ログとして残すことができます。
ただし 設計が難しかったり、
当然ながら DB 運用の見直しも必要になったりということはあります・・・
ちなみに、マニュアルはこのあたりがわかりやすいと思います。
Oracle Database 2日でセキュリティ・ガイド 11g リリース2(11.2)
Oracle Database Vaultを使用した管理者のアクセスの制御
http://docs.oracle.com/cd/E16338_01/server.112/b56296/tdpsg_securing_data.htm#CIADFEAG
以上です。Oracle Database Vault の話でした。
2014年6月2日月曜日
Oracle VM 3.3 Beta の新 VM コンソール。
Oracle VM 3.3 Beta だと、VM のコンソールが新しくなる予定ですが、
最近まで、3.3 Beta の新コンソールを使用するために必要な RPM が提供されていませんでした。
これまでは、OVMM 3.3 でコンソールを開こうとすると・・・
下記のようなメッセージが出ていました。
Error 404: Page not found.
The ovmcore-console libraries were not found on the system.
Please install the correct ovmcore-console rpm suitable for your system on the Manager server.
See the Oracle VM Installation Guide for additional information
そのため、VM にコンソールアクセスするときは、
Oracle VM Manaer を使っていても、VNC(vncviewer など) や、
SSH ポートフォワーディングなどを使用する必要がありました。
しかし最近やっとコンソールで使用する RPM
「ovmcore-console」が DL できるようになりました。
Beta 版のインストーラと同じページから DL できます。
Oracle VM Early Access Downloads
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/vm/downloads/ovm-early-access-1743261.html
OVMM 3.3 を Oracle Linux 6.5 にインストールしていたので、
RPM も「~.el6.~」のものをインストールしてみました。
[root@ovmm33beta ~]# cat /etc/oracle-release
Oracle Linux Server release 6.5
[root@ovmm33beta ~]# rpm -qpi ovmcore-console-1.0-36.el6.noarch.rpm
警告: ovmcore-console-1.0-36.el6.noarch.rpm: ヘッダ V3 RSA/SHA256 Signature, key ID ec551f03: NOKEY
Name : ovmcore-console Relocations: (not relocatable)
Version : 1.0 Vendor: Oracle America
Release : 36.el6 Build Date: 2014年05月28日 06時38分36秒
Install Date: (not installed) Build Host: ca-build56.us.oracle.com
Group : User Interface/Desktops Source RPM: ovmcore-console-1.0-36.el6.src.rpm
Size : 545571 License: MPL
Signature : RSA/8, 2014年05月28日 06時38分40秒, Key ID 72f97b74ec551f03
URL : http://www.oracle.com/virtualization
Summary : NoVnc console client application for use with Ovm Manager to view VirtualMachine console's
Description :
This is the NoVNC client application files to use with OVM 3 Manager.
This allows the remote management of Virtual Machines through Ovm Manager.
rpm コマンドでインストールしてみます。
[root@ovmm33beta ~]# rpm -ivh ovmcore-console-1.0-36.el6.noarch.rpm
警告: ovmcore-console-1.0-36.el6.noarch.rpm: ヘッダ V3 RSA/SHA256 Signature, key ID ec551f03: NOKEY
準備中... ########################################### [100%]
1:ovmcore-console ########################################### [100%]
インストールされました。
[root@ovmm33beta ~]# rpm -q ovmcore-console
ovmcore-console-1.0-36.el6.noarch
OVMM 3.3 でコンソールが開けるようになりました。
今までの Java 製コンソールでは都度 jnlp ファイルを DL していましたが、
新しい HTML5 + Java Script 版は
前よりストレスなくコンソールが開くような気がします。
ちなみに、コンソールの右上には、これまなかった
「Ctrl」、「Alt」、「Ctrl-Alt-Del」ボタンがつけられています。
が、まだベータ版のせいか、
わりとよく勝手に閉じたり切断されたりする気がします・・・
以上、OVMM の新コンソールの話でした。
2014年5月6日火曜日
Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(3: OEM への OVMM 登録)
このポストは、
Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(2: OEM Agent へのプラグイン追加)
のつづきです。
「Oracle Virtualization」プラグインをデプロイした Oracle VM Manager(OVMM)を、
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12c(OEM)に登録してみます。
マニュアルでは下記のあたりです。
作業の流れ
手順
「Enterprise」→「クラウド」→「インフラストラクチャ・ホーム」を開きます。
「Infrastructure Cloud」を右クリックして、「OVMマネージャへの登録」を開きます。
「Oracle VM Manager の追加」で、これから追加する OVMM に名前をつけます。
※例では「ovmm3-n2-vmm」としています。
監視エージェントを、虫メガネマークのボタンをクリックして選択します。
「Oracle Virtualization」プラグインをデプロイしたエージェントが
起動している OVMM サーバが自動検出されるので、
それを選択して「選択」をクリックします。
選択した監視エージェントが、入力されたことを確認します。
残りの Oracle VM Manager の設定を入力します。
入力したら「発行」ボタンをクリックします。
ジョブが正常に発行されました。
「ジョブ詳細」をクリックすると、OVMM を登録するジョブの進捗がみられます。
ジョブのステータスが「1 成功」になったら登録完了です。
再び「Enterprise」→「クラウド」→「インフラストラクチャ・ホーム」
を開くと、OVMM が登録されていることがわかります。
※OVMM の状態が正しく表示されるまで、少し時間がかかるのかもしれません。
これで、OEM から OVMM が操作できるようになります。
Oracle VM で IaaS ・・・
以上、Oracle VM 3.x と OEM 12c の連携設定でした。
Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(2: OEM Agent へのプラグイン追加)
のつづきです。
「Oracle Virtualization」プラグインをデプロイした Oracle VM Manager(OVMM)を、
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12c(OEM)に登録してみます。
マニュアルでは下記のあたりです。
Oracle Enterprise Manager Cloud管理ガイド 12c リリース3 (12.1.0.3)
4 IaaS用のクラウドの設定http://docs.oracle.com/cd/E26854_01/doc.121/b70509/cloud_iaas_setup.htm
※今回使っているのは OEM 12c R3 ではないですが…
作業の流れ
- OEM への OVMM サーバ登録
Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(1: OEM へのサーバ登録) - OVMM サーバの OEM Agent へのプラグイン追加
Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(2: OEM Agent へのプラグイン追加) - OEM への OVMM 登録 ★←今回はここ
手順
「Enterprise」→「クラウド」→「インフラストラクチャ・ホーム」を開きます。
「Infrastructure Cloud」を右クリックして、「OVMマネージャへの登録」を開きます。
「Oracle VM Manager の追加」で、これから追加する OVMM に名前をつけます。
※例では「ovmm3-n2-vmm」としています。
監視エージェントを、虫メガネマークのボタンをクリックして選択します。
「Oracle Virtualization」プラグインをデプロイしたエージェントが
起動している OVMM サーバが自動検出されるので、
それを選択して「選択」をクリックします。
選択した監視エージェントが、入力されたことを確認します。
残りの Oracle VM Manager の設定を入力します。
- Oracle VM ManagerのURL
今回は tcp://localhost:54321 を指定します。ポート番号はデフォルトのままです。
OVMM サーバにインストールされた OEM エージェントから接続するため
アドレスは localhost としています。
マニュアルには TCPS にしたほうがよさそうなことが記載されていますが、
その場合は OVMM で事前に TCPS の有効化が必要で、
しかも一度有効化すると戻せないようなので今回はあえて TCP で接続します。
OVMM サーバに、別のサーバの OEM エージェントから接続する場合は、
TCPS での接続が必須になるようです。 - Oracle VM Managerの監視資格証
OVMM にログインするユーザを指定します。
デフォルトの管理者「admin」を使用しています。
- Oracle VM Managerの管理資格証明
監視資格証明と同じユーザを使用しようとおもったのであえて入力していません。
- Oracle VM Managerコンソール
普段、直接 OVMM にアクセスする URL を指定しています。
今回は、https://<OVMM のアドレス>:7002/ovm/console/
(https://ovmm3-n2.gowatana.lab:7002/ovm/console/)を指定しました。
入力したら「発行」ボタンをクリックします。
ジョブが正常に発行されました。
「ジョブ詳細」をクリックすると、OVMM を登録するジョブの進捗がみられます。
ジョブのステータスが「1 成功」になったら登録完了です。
再び「Enterprise」→「クラウド」→「インフラストラクチャ・ホーム」
を開くと、OVMM が登録されていることがわかります。
※OVMM の状態が正しく表示されるまで、少し時間がかかるのかもしれません。
これで、OEM から OVMM が操作できるようになります。
Oracle VM で IaaS ・・・
以上、Oracle VM 3.x と OEM 12c の連携設定でした。
2014年5月5日月曜日
Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(2: OEM Agent へのプラグイン追加)
このポストは、
Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(1: OEM へのサーバ登録)
のつづきです。
OVMM サーバにインストールされた OEM エージェントに、
OVMM を管理するための「Oracle Virtualization」プラグイン
(Enterprise Manager for Oracle Virtualization)を追加します。
OEM のプラグイン概要については下記のあたりを参照。
Oracle Management Agent が OEM のエージェントのことです。
マニュアルだと、デフォルトでは
Oracle VM 管理用のプラグインはデプロイされいないように見えますが、
「Oracle Virtualization」プラグインは、
OEM のサーバ側(Oracle Management Service)には既にデプロイされていました。
そのため、今回は「Oracle Management Agent」にだけプラグインをデプロイします。
※OEM のインストール方法によってもしかしたら変わるのかもしれません。
作業の流れ
手順
OEM にログインして、
「設定」→「拡張性」→「プラグイン」を開きます。
「Oracle Virtualization」プラグインを選択して、
「デプロイ先」→「管理エージェント」を開きます。
デプロイする「Oracle Virtualization」プラグインのバージョンをここで指定できます。
プラグインを追加するエージェントを選択するため、「追加」をクリックします。
エージェントがすでにインストールされている
OVMM サーバが検出されるので、選択して「選択」をクリックします。
選択したエージェント(OVMM サーバ)が表示されるので、
「続行」をクリックします。
前提条件チェック の画面が表示されるので、
「次」をクリックします。
確認 画面が表示されるので「デプロイ」をクリックします。
さらに確認表示されます。
この時は、すでにデプロイが始まっているはずです。
「ステータスの表示」をクリックして、処理の進捗を確認します。
しばらく待って、プラグインのデプロイが完了すると
下記のような画面になります。
まだつづく・・・
Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(1: OEM へのサーバ登録)
のつづきです。
OVMM サーバにインストールされた OEM エージェントに、
OVMM を管理するための「Oracle Virtualization」プラグイン
(Enterprise Manager for Oracle Virtualization)を追加します。
OEM のプラグイン概要については下記のあたりを参照。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド 12c リリース3 (12.1.0.3)Oracle Management Service というのは OEM のサーバのことで、
15 プラグインの管理
http://docs.oracle.com/cd/E26854_01/doc.121/b65081/plugin_mngr.htm
Oracle Management Agent が OEM のエージェントのことです。
マニュアルだと、デフォルトでは
Oracle VM 管理用のプラグインはデプロイされいないように見えますが、
「Oracle Virtualization」プラグインは、
OEM のサーバ側(Oracle Management Service)には既にデプロイされていました。
そのため、今回は「Oracle Management Agent」にだけプラグインをデプロイします。
※OEM のインストール方法によってもしかしたら変わるのかもしれません。
作業の流れ
- OEM への OVMM サーバ登録
Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(1: OEM へのサーバ登録)
- OVMM サーバの OEM Agent へのプラグイン追加 ★←今回はここ
- OEM への OVMM 登録
Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(3: OEM への OVMM 登録)
手順
OEM にログインして、
「設定」→「拡張性」→「プラグイン」を開きます。
「Oracle Virtualization」プラグインを選択して、
「デプロイ先」→「管理エージェント」を開きます。
デプロイする「Oracle Virtualization」プラグインのバージョンをここで指定できます。
プラグインを追加するエージェントを選択するため、「追加」をクリックします。
エージェントがすでにインストールされている
OVMM サーバが検出されるので、選択して「選択」をクリックします。
選択したエージェント(OVMM サーバ)が表示されるので、
「続行」をクリックします。
前提条件チェック の画面が表示されるので、
「次」をクリックします。
確認 画面が表示されるので「デプロイ」をクリックします。
さらに確認表示されます。
この時は、すでにデプロイが始まっているはずです。
「ステータスの表示」をクリックして、処理の進捗を確認します。
しばらく待って、プラグインのデプロイが完了すると
下記のような画面になります。
まだつづく・・・
2014年5月4日日曜日
Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(1: OEM へのサーバ登録)
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12c(OEM) と
Oracle VM Manager 3.x(OVMM) を連携させる方法をまとめておこうと思います。
ちなみに、Oracle VM Manager は、3.2.6 です。
マニュアルだと下記のあたりです。
Oracle Enterprise Manager Cloud管理ガイド 12c リリース3 (12.1.0.3)
4 IaaS用のクラウドの設定http://docs.oracle.com/cd/E26854_01/doc.121/b70509/cloud_iaas_setup.htm
※今回使っているのは OEM 12c R3 ではないですが…
今回の前提
- すでに OVMM 3.x は構築済みで Oracle VM Server も登録済み。
- すでに OEM 12c は構築済み。
- 登録対象の OVMM のインストールされている Linux で /etc/sudoers ファイルを編集しておきます。※詳細は別の機会に・・・
作業の流れ
- OEM への OVMM サーバ登録 ★←今回はここ
OEM に、OVMM をインストールしてある Linux OS を登録します。
OVMM サーバには、OEM エージェントがインストールされます。
- OVMM サーバの OEM Agent へのプラグイン追加
OVMM にインストールされた OEM エージェントに、OVMM を管理するための
「Oracle Virtualization」プラグインを追加します。
Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(2: OEM Agent へのプラグイン追加)
- OEM への OVMM 登録
Oracle VM 3 + EM 12c 連携への道(3: OEM への OVMM 登録)
手順
OVMM を OEM に登録する準備として、
OVMM をインストールしている Linux サーバを OEM に登録しておきます。
これは、普通に Oracle DB などを OEM 登録するときの手順と
そんなに変わらないのではないかと思います。
まずは、OEM にログインします。
※ここでは、管理者権限のある sysman ユーザでログインしています。
「設定」→「ターゲットの追加」→「ターゲットの手動追加」を開きます。
「ホスト・ターゲットの追加」を選択して
「ホストを追加します...」をクリックします。
ターゲットの追加画面で、
「追加」をクリックして ホスト名とプラットフォームを入力して
「次」ボタンをクリックします。
例で追加している、ovmm3-n2.gowatana.lab は OVMM をインストールしてある Linux サーバです。
プラットフォームは「Linux x86-64」(64bit の Linux)を選択しています。
「インストールのベース・ディレクトリ」を指定します。
これを指定すると「インスタンス・ディレクトリ」もその配下のパスが自動入力されます。
「名前付き資格証明」は、ユーザ/パスワードなどを保存しておくもので、
これから登録する Linux サーバにログインするための資格証明を指定します。
すでに登録済みの、名前付き資格証明を指定します。
それ以外の入力欄は、デフォルトのままにしています。
入力したら「次」をクリックします。
ちなみに、「+」ボタンをクリックすると、
下記のような画面で「名前付き資格証明」を新規作成して
ユーザ/パスワードを指定することができますが、
既存のユーザ/パスワードと重複するとエラーになるので
その場合はうまい具合に既存の「名前付き資格証明」を指定します。
確認画面が表示されます。
「エージェントのデプロイ」を選択します。
しばらくすると処理が終わります。
これでホストが登録されました。
たとえば、「ターゲット」→「ホスト」を開くと・・・
OVMM のサーバが登録されたことがわかります。
ホスト名「ovmm3-n2.gowatana.lab」のリンクをクリックすると・・・
下記のような画面が見られます。
つづく・・・
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