OVSではクラスタファイルシステム(OCFS2)を利用することが多いと思いますが、
OCFS2の前にローカルファイルシステムについて考えてみます。
OSでディスクにファイルを保存するためには、
ファイルシステムという仕組みを使用します。
ファイルシステムを作成するためには、一般的に下記の手順を踏みます。
※LVMの話は、ひとまずおいておきます。
- まず、OSにディスクを認識させる。
- 認識させたディスクに、パーティションを作成する。
- パーティションにファイルシステムを作成する。
(ディスク上に、ファイルを管理する仕組みを作る。) - ファイルシステムをディレクトリ(マウントポイント)にマウントする。
作成したファイルシステムは、マウントして使用しますが
通常のローカルファイルシステム(クラスタ対応していないファイルシステム)を使用している場合、
OSは自分だけがファイル管理をする前提で動作します。
ファイルを管理する仕組みも、そのOS自身のメモリ上で処理されます。
そのため、
複数のサーバが同一のファイルシステム(ディスク領域)をマウントして
それぞれでデータ書き込みをしたりすると、不整合が発生してしまいます。
たとえば下図のような状態だと、
OS1とOS2がそれぞれ別にファイル管理をしてしまうため
OS1の更新がOS2で認識できなかったり、
OS2の更新がOS2で認識できなかったりします。
複数のOSから同じディスク領域をマウントして
ファイル操作(書き込みなど)をしたい場合は、
不整合を発生させないために、クラスタ環境対応しているファイルシステム
(たとえばOCFS2やNFSなど)を使用する必要があります。
以上、OCFS2への導入として、ローカルファイルシステムの話でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿