2013年3月17日日曜日

Oracle VM 3 で必要な共有ストレージ領域について。

Oracle VM 3 の環境の共有ストレージ領域の話です。

Oracle VM 3の環境では、
主に共有ストレージを2つの用途で使用します。
  1. Pool File System
  2. 記憶域リポジトリ
共有ストレージ領域をPool File Systemか記憶域リポジトリとして使用する前に
OVMMにストレージサーバを登録しておく必要があります。



共有ストレージでは、FCやiSCSIのストレージも使用できますが
今回の例では、手軽なNFSストレージ(Oracle Linuxで構築)を使用しています。


1. Pool File System

OVMMでは、OVSを管理するために「サーバプール」を作成します。
サーバプールを「Clustered Server Pool」として作成する場合に
必ず1つの Pool File System が必要です。
この領域はクラスタ管理のために使用され、
VMのイメージファイルなどを配置することはできません。

下記は、サーバプールの作成中に、Pool File System を指定している画面です。



Pool File System として使用されいている領域は、
サーバプールの「Info」画面(下記の赤枠のあたり)を見るとわかりやすいと思います。
この領域は、記憶域リポジトリとは別に必要になります。



この領域は、初期では140MBくらいしか実領域を使用していませんが、
12GB以上の共有ストレージ領域を指定しないとエラーが出て
クラスタサーバプールが作成できません。


2. 記憶域リポジトリ

VMのイメージファイル、ISOファイル、VMのテンプレートなどを格納できる領域です。

VMに割り当てる仮想ディスクや
インストールで使用するDVDイメージ(ISOファイル)などを配置するため、
大きな容量(数十GB~数百GB)が必要になります。

記憶域リポジトリは、OVS に対して割り当てる
(OVSが使用できるように、明示的に領域を提示する)必要があります。




以上、OVM 3 で必要な共有ストレージ領域の話でした。

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