2013年3月18日月曜日

Oracle VM 3 の「記憶域リポジトリ」について。


今回は Oracle VM 3(OVM3)の記憶域リポジトリの話です。

Oracle VM Serverの「記憶域リポジトリ」とは
VMの構成ファイルやディスクイメージファイル、
ISOファイル、VMテンプレートなどを格納する領域です。

記憶域リポジトリのディレクトリ構造はOVM 2 とOVM 3 で大きく変化しました。

以前(OVM 2 のころ)は、こんな感じでした。
[root@ovs1 ~]# cat /etc/ovs-release
Oracle VM server release 2.2.1
[root@ovs1 ~]# tree -L 1 /OVS
/OVS
|-- iso_pool
|-- lost+found
|-- publish_pool
|-- running_pool
|-- seed_pool
`-- sharedDisk

OVM 3 からはこんな感じになっています。
[root@ovs2 ~]# cat /etc/ovs-release
Oracle VM server release 3.2.1
[root@ovs2 ~]# ls /OVS/
Repositories
[root@ovs2 ~]# ls /OVS/Repositories/
0004fb0000030000cb5f6d6c030152f1
[root@ovs2 ~]# ls /OVS/Repositories/0004fb0000030000cb5f6d6c030152f1
Assemblies  ISOs  lost+found  Templates  VirtualDisks  VirtualMachines
※OVS3には treeコマンド入ってませんでした。

OVM 2のときに Xenコマンド(xm)などで直接操作していた場合、
リポジトリのパスが変更されているので
手書きで指定していた仮想ディスクイメージファイルのパスもかわり、
VMの構成ファイル(vm.cfg)を書き換える必要があったりします。

たとえば、下記のような感じです。
★OVM2のとき
disk = ['file:/OVS/running_pool/vm01/System.img,xvda,w']

★OVM3仕様
disk = ['file:/OVS/Repositories/~UUID~/VirtualMachines/vm01/System.img,xvda,w']
/OVS/Repositories ディレクトリの直下に
UUIDで複数のリポジトリ領域がマウントされることになります。

ちょっと複雑な構造になりましたが、
そのかわりに、1台のOVSに対して複数のリポジトリ領域を割り当てて
扱いやすくなったと思います。

以上、記憶域リポジトリの話でした。

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