Oracle VM では、
まず Oracle VM Manager(OVMM)でサーバプールを作成して、
そこに Oracle VM Server(OVS)を参加させます。
VMwareの vSphereと似た感じで、この「サーバプール」が
VMのHA機能やDRS/DPMの管理単位になっています。
このサーバプールを「クラスタ対応」のものとして作成する場合、
サーバプールのファイルシステム(Pool File System) が必要になります。
※シングルサーバプールには、プールファイルシステムは不要です。
1つのサーバプールには、1つのサーバプールが必要になります。
今回、例にしている環境では 「192.168.4.236:/nfs/vol1/share1」をプールファイルシステムにしています。
ためしに、プールファイルシステムがOVSからどのように見えるか見てみます。
今回はNFSをプールファイルシステムにしてます。
FCなどを使用している場合は、違った見え方になります。
まず、サーバプール内の1台目のOVSです。
下記の領域が、プールファイルシステムとして使用されています。
192.168.4.236:/nfs/vol1/share1
/dev/mapper/ovspoolfs
[root@ovs321-1 ~]# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda2 6.7G 772M 5.6G 12% /
/dev/sda1 99M 28M 67M 29% /boot
tmpfs 232M 0 232M 0% /dev/shm
none 232M 104K 232M 1% /var/lib/xenstored
192.168.4.236:/nfs/vol1/share1
15G 827M 14G 6% /nfsmnt/818e5b06-82fc-4f92-a3cc-7ebb2f837adc
/dev/mapper/ovspoolfs
10G 263M 9.8G 3% /poolfsmnt/0004fb00000500003ef6341e33b0590e
192.168.4.237:/nfs/vol1/share1
13G 2.9G 9.3G 24% /OVS/Repositories/0004fb00000300005d636797dbfa991c
192.168.4.236:/nfs/vol2/share1
40G 21G 17G 55% /OVS/Repositories/0004fb0000030000ea10936ed4b4ff59
そして、サーバプール内の2台目のOVSです。
1台目のOVSと同様のNFS領域がマウントされています。
[root@ovs321-2 ~]# df -hどちらのサーバもおなじように 3つのNFSをマウントしていますが
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda2 6.7G 768M 5.6G 12% /
/dev/sda1 99M 28M 67M 29% /boot
tmpfs 232M 0 232M 0% /dev/shm
none 232M 104K 232M 1% /var/lib/xenstored
192.168.4.236:/nfs/vol1/share1
15G 827M 14G 6% /nfsmnt/818e5b06-82fc-4f92-a3cc-7ebb2f837adc
/dev/mapper/ovspoolfs
10G 263M 9.8G 3% /poolfsmnt/0004fb00000500003ef6341e33b0590e
192.168.4.237:/nfs/vol1/share1
13G 2.9G 9.3G 24% /OVS/Repositories/0004fb00000300005d636797dbfa991c
192.168.4.236:/nfs/vol2/share1
40G 21G 17G 55% /OVS/Repositories/0004fb0000030000ea10936ed4b4ff59
下記の2つは、VMや仮想ディスクを格納する「記憶域リポジトリ」で、
プールファイルシステムではありません。
192.168.4.237:/nfs/vol1/share1
192.168.4.236:/nfs/vol2/share1
プールファイルシステムとして使用されている
192.168.4.236:/nfs/vol1/share1 は、サーバプール内の全OVSから
/nfsmnt/~というディレクトリにマウントされていて、
中には ovspoolfs.img という
10GB のイメージファイル(実際はまだ133MBだけしか使用していない)が作成されています。
[root@ovs321-2 ~]# ls -lh /nfsmnt/818e5b06-82fc-4f92-a3cc-7ebb2f837adc
total 133M
-rw------- 1 root root 10G Mar 22 2013 ovspoolfs.img
上の方で実行したOVSでの df コマンドの結果からわかるように、
この ovspoolfs.img も、すべてのOVSサーバから
/poolfsmnt/~ というディレクトリにマウントされています。
/dev/mapper/ovspoolfs
10G 263M 9.8G 3% /poolfsmnt/0004fb00000500003ef6341e33b0590e
この中には、サーバプールのクラスタの構成情報が含まれます。
[root@ovs321-2 ~]# ls -lR /poolfsmnt/0004fb00000500003ef6341e33b0590e
/poolfsmnt/0004fb00000500003ef6341e33b0590e:
total 0
drwx------ 2 root root 3896 Mar 17 12:59 db
drwxr-xr-x 2 root root 3896 Mar 17 00:24 lost+found
/poolfsmnt/0004fb00000500003ef6341e33b0590e/db:
total 36
-rw------- 1 root root 12288 Mar 22 01:20 monitored_vms
-rw------- 1 root root 12288 Mar 22 01:17 server_pool
-rw------- 1 root root 12288 Mar 22 01:18 server_pool_servers
/poolfsmnt/0004fb00000500003ef6341e33b0590e/lost+found:
total 0
データは、Berkeley DB で管理されているみたいです。
[root@ovs321-1 ~]# cd /poolfsmnt/0004fb00000500003ef6341e33b0590e/db/
[root@ovs321-2 db]# ls -lh
total 36K
-rw------- 1 root root 12K Mar 22 01:20 monitored_vms
-rw------- 1 root root 12K Mar 22 01:17 server_pool
-rw------- 1 root root 12K Mar 22 01:18 server_pool_servers
[root@ovs321-2 db]# file *
monitored_vms: Berkeley DB (Hash, version 8, native byte-order)
server_pool: Berkeley DB (Hash, version 8, native byte-order)
server_pool_servers: Berkeley DB (Hash, version 8, native byte-order)
以上、OVM 3 のプールファイルシステムの話でした。
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