Oracle Universal Installer や dbca / netca / asmca のようなツールで
X Window を使用することがあると思います。
たとえば、X Window サーバとして xming や Cygwin などを使用することが多いと思いますが、
これが本当に使えるように準備できているか、
目的のツールを実行する前に確認しておきたいことがあると思います。
私は、以前は xclock や xeyes を使用していたのですが
最近の Oracle Linux だとこういったおまけツールがインストールされていないことがあります。
しかし、xev であればインストールされていることが多いです。
今回は、Oracle Linux 6.7 で確認しています。
これです。
[oracle@db04 ~]$ cat /etc/oracle-release
Oracle Linux Server release 6.7
[oracle@db04 ~]$ which xev
/usr/bin/xev
xorg-x11-utils の RPM に含まれています。
[oracle@db04 ~]$ xorg-x11-utils
xorg-x11-utils-7.5-6.el6.x86_64
[oracle@db04 ~]$ rpm -ql xorg-x11-utils
/usr/bin/edid-decode
/usr/bin/xdpyinfo
/usr/bin/xev
/usr/bin/xlsatoms
/usr/bin/xlsclients
/usr/bin/xlsfonts
/usr/bin/xprop
/usr/bin/xvinfo
/usr/bin/xwininfo
/usr/share/man/man1/xdpyinfo.1.gz
/usr/share/man/man1/xev.1.gz
/usr/share/man/man1/xlsatoms.1.gz
/usr/share/man/man1/xlsclients.1.gz
/usr/share/man/man1/xlsfonts.1.gz
/usr/share/man/man1/xprop.1.gz
/usr/share/man/man1/xvinfo.1.gz
/usr/share/man/man1/xwininfo.1.gz
xev を実行してみる。
たとえば、IP アドレスが 192.168.0.199 の Windows PC
(xming をインストールしてあります) の X サーバに表示してみます。
まず、PC で xming を起動しておきます。
Windows のスタートメニュー にある、xming を設定しつつ起動するアイコンをクリック。
とりあえずデフォルトの「Multiple Windows」を選択。
次の画面もデフォルトの 「Start no client」。
今回は、「No Access Control」 にしてしまいます。
「完了」 をクリック。
xming が起動され、タスクトレイにアイコンが表示されます。
では、xev を起動してみます。
X Window サーバに画面表示したいツールを起動するマシンで
DISPLAY 環境変数を X Window サーバの 「IP アドレス:0」 と設定して、
xev を実行します。
[oracle@db04 ~]$ export DISPLAY=192.168.0.199:0
[oracle@db04 ~]$ xev
X Window サーバで、Event Tester なるウィンドウが表示されます。
これだけのツールです。
このウィンドウ上でマウスを移動したりすると、X のイベント情報が表示されます。
※裏の TeraTerm の緑文字のような感じで表示されます。
そして、このウィンドウの「×」ボタンや、xev 実行したターミナルの 「Ctrl + C」 で終了できます。
まだ Oracle のメディアがないけれども X 表示できるか確認しておきたいとか、
OUI 表示がなぜかできないときの切り分けなどに使えるのではないかと思います。
以上、X 環境の確認方法でした。
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