登録しただけでは、VM の 仮想 NIC を接続するためのネットワークが作成されていません。
今回は、OVMM で OVMS の VM 用ネットワークを作成します。
※今回も、OVMM 3.3.3 / OVMS 3.3.3 です。
まだ、VM 接続用のネットワークが作成されていない状態からはじめます。
まず VLAN インターフェースを作成して、
それを VM ネットワークとして使用するための設定をします。
VLAN インターフェースの作成。
まず、「Networking」 タブの「VLAN Interfaces」 画面で、
「Create VLAN Interface...」 ボタンをクリックします。
VLAN インターフェースを作成するポートを選択します。
今回の環境では、それぞれの OVMS で bond0 を選択します。
ちなみに、この OVMS には eth0 と eth1 の NIC がありますが、
Bonding 設定済みのため、bond0 だけが選択できるようになっています。
作成する VLAN ID を指定します。
今回は、VLAN ID 5 ~ 7 をまとめて作成してみます。
※ただし、今回のVM ネットワーク作成には VLAN ID 5 だけ使用します。
ID を 5 To 7 と指定して 「>」 をクリックします。
VLAN ID が選択されるので、「Next」。
OVMS のそれぞれの bond0 ごとに、VLAN (今回は 5 ~ 7)が追加されることになります。
IP アドレスやサブネットマスクは入力せずに 「Finish」 をクリックします。
VLAN インターフェースが追加されました。
OVMS に直接ログインすると、
実際に VLAN インターフェースが作成されたことがわかります。
[root@ovms33v01 ~]# ip address show
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN
link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
inet 127.0.0.1/8 scope host lo
2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,SLAVE,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast master bond0 state UP qlen 1000
link/ether 00:50:56:a0:2e:a3 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
3: eth1: <BROADCAST,MULTICAST,SLAVE,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast master bond0 state UP qlen 1000
link/ether 00:50:56:a0:2e:a3 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
4: bond0: <BROADCAST,MULTICAST,MASTER,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP
link/ether 00:50:56:a0:2e:a3 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
5: bond0.4@bond0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP
link/ether 00:50:56:a0:2e:a3 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.4.201/24 brd 192.168.4.255 scope global bond0.4
inet 192.168.4.200/24 brd 192.168.4.255 scope global secondary bond0.4:0
7: bond0.41@bond0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP
link/ether 00:50:56:a0:2e:a3 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.41.201/24 brd 192.168.41.255 scope global bond0.41
8: bond0.5@bond0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue master 10b9bd5ff5 state UP
link/ether 00:50:56:a0:2e:a3 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
9: bond0.6@bond0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP
link/ether 00:50:56:a0:2e:a3 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
10: bond0.7@bond0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP
link/ether 00:50:56:a0:2e:a3 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
11: 10b9bd5ff5: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP
link/ether 00:50:56:a0:2e:a3 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
VM 用ネットワーク の作成。
「Networking」 タブの 「Networks」 画面で、
「Create New Network...」 ボタンをクリックします。
「Create a Network with Ports/Bond Ports/VLAN Interfaces」 を選択して、「Next」。
ネットワークの名前を入力して、
Network Uses で 「Virtual Machine」 を選択して 「Next」。
Select Ports では、なにも選択せずに 「Next」。
Select VLAN Interfaces で、「Select VLAN Interfaces」 ボタンをクリックします。
今回は、それぞれの OVMS の VLAN ID 5 のインターフェースを選択して 「OK」。
VLAN インターフェースが選択されるので、「Finish」 。
Network Channels の 「Virtual Machine」 にチェックが入ったネットワークが作成されました。
VM Network を作成すると、
OVMS ではブリッジが作成されて VLAN インターフェースが接続されます。
[root@ovms33v01 ~]# brctl show
bridge name bridge id STP enabled interfaces
10b9bd5ff5 8000.005056a02ea3 no bond0.5
いくつか VM Network を作成すると、それぞれにブリッジが作成され、
VLAN インタフェースが接続されます。
例えば VLAN ID 5 ~ 7 で、3 つの VM Network を作成すると・・・
こんな感じになります。
[root@ovms33v01 ~]# brctl show
bridge name bridge id STP enabled interfaces
101dd202c6 8000.005056a02ea3 no bond0.6
10b9bd5ff5 8000.005056a02ea3 no bond0.5
10e3eb31ac 8000.005056a02ea3 no bond0.7
以上、OVMM での VM Network 作成でした。
つづく。
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