今回も、ためしに Oracle VM Manager (OVMM)で作成した HVM の仮想ディスクを
OpenStack 管理の Oracle VM Sever (OVMS)で起動してみます。
今回は OpenStack 側です。
前回はこちら。
Oracle VM Manager で作成した Disk Image を OpenStack へ。(その1)
OpenStack は、Oracle OpenStack for Oracle Linux です。
そしてハイパーバイザは Oracle VM Server (OVMS) 3.3.3 です。
仮想ディスクファイル から Glance イメージ作成。
OpenStack クライアントコマンドのインストールされているサーバに
仮想ディスクを配置します。
今回は OpenStack 環境は別のネットワークにあったもので
別サーバにファイルを移動しています。
[root@osctl01 ~]# tar zxSf ol67.tgz
[root@osctl01 ~]# ls -lh 0004fb0000120000d62218d97d43361b.img
-rw------- 1 root root 8.0G 10月 15 22:54 2015 0004fb0000120000d62218d97d43361b.img
Glance イメージ作成。
OpenStack のクライアントコマンドを実行するための環境変数が含まれた
keystonerc_admin コマンドを読み込んで、glance コマンドを実行します。
そして、glance コマンドでイメージ作成します。
今回はイメージに ol67-hvm という名前をつけています。
[root@osctl01 ~]# . keystonerc_admin
[root@osctl01 ~(keystone_admin)]# glance image-create --name=ol67-hvm --disk-format=raw --container-format=bare < 0004fb0000120000d62218d97d43361b.img
+------------------+--------------------------------------+
| Property | Value |
+------------------+--------------------------------------+
| checksum | 63b4a3d2015bb909ba3aba4796613bd2 |
| container_format | bare |
| created_at | 2015-10-15T14:29:49 |
| deleted | False |
| deleted_at | None |
| disk_format | raw |
| id | 64f3b05b-1b7a-4613-ba2d-0124637e8948 |
| is_public | False |
| min_disk | 0 |
| min_ram | 0 |
| name | ol67-hvm |
| owner | 93d85b66420b44da837082eff3b0594b |
| protected | False |
| size | 8589934592 |
| status | active |
| updated_at | 2015-10-15T14:31:16 |
| virtual_size | None |
+------------------+--------------------------------------+
Nova インスタンスとして起動。
Glance イメージから、Nova インスタンス(VM)を起動します。
ここからは Horizon ダッシュボードから起動してみます。
ただイメージ起動できるか試したいだけなので、admin ユーザで操作しています。
Horizon にも登録した Glance イメージ(ol67-hvm)が表示されるので、
「起動」 してみます。
起動するインスタンスの名前は、また vm01 にしています。
「ol67-hvm (8.0 GB)」イメージを選択しています。
インスタンスを接続するネットワークは、1 つだけ選択して「起動」 します。
起動してからしばらく待つと、インスタンスの稼働状態が Running になります。
DHCP で設定される IP も表示されています。
起動したインスタンス(vm01)に、コンソール接続してみました。
ちゃんと DHCP で IP が付与されています。
OVMS から見た、OpenStack インスタンス。
OpenStack で起動した インスタンスは、
当然ながら OVMS では普通に Xen の DomU として起動されています。
今回起動した VM は、「instance-00000015」
[root@ovms11 ~]# cat /etc/ovs-release
Oracle VM server release 3.3.3
[root@ovms11 ~]# xm list
Name ID Mem VCPUs State Time(s)
Domain-0 0 814 1 r----- 1305.0
instance-00000015 1 256 1 -b---- 33.0
インスタンスの構成ファイルは、/var/lib/nova/instances 配下に
インスタンス ID のディレクトリが作成されて、格納されています。
インスタンスのもつ ID は、nova コマンドなどからわかります。
[root@osctl01 ~(keystone_admin)]# nova list --name=vm01 | grep -v + | awk '{print $2}'
ID
33f48c78-b29e-42c0-ade1-f17e64f39fb7
設定ファイルの XML ファイルも作成されています。
従来の vm.cfg のような形式ではなく、XML 形式のファイルのようです。
[root@ovms11 ~]# cd /var/lib/nova/instances/
[root@ovms11 instances]# cd 33f48c78-b29e-42c0-ade1-f17e64f39fb7/
[root@ovms11 33f48c78-b29e-42c0-ade1-f17e64f39fb7]# ls -lh
合計 8.1G
-rw-rw---- 1 nova nova 0 10月 15 23:36 2015 console.log
-rw-r--r-- 1 nova nova 8.0G 10月 16 01:15 2015 disk
-rw-r--r-- 1 nova nova 77 10月 15 23:45 2015 disk.info
-rw-r--r-- 1 nova nova 869 10月 15 23:45 2015 libvirt.xml
[root@ovms11 33f48c78-b29e-42c0-ade1-f17e64f39fb7]# file *
console.log: empty
disk: x86 boot sector; GRand Unified Bootloader, stage1 version 0x3, boot drive 0x80, 1st sector stage2 0x8480e, GRUB version 0.94; partition 1: ID=0x83, active, starthead 32, startsector 2048, 1024000 sectors; partition 2: ID=0x8e, starthead 221, startsector 1026048, 15751168 sectors, code offset 0x48
disk.info: ASCII text
libvirt.xml: ASCII text
Glance イメージ作成については、
今回は単純に仮想ディスクを持ってきてインポートしただけなので、
もっといい方法を模索したいと思います・・・
以上、OVMM で作成した VM イメージを
OpenStack 管理の OVMS で起動してみる話でした。
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