今日は、ドメインの話です。
OVSでは、VMのことをドメインと呼んでいます。
これは、OracleVM用語というわけでなく、
仮想化エンジンとして使われているXenの用語です。
IT業界では、DNSのドメインや、Active Directoryのドメインなど
ドメインという用語が使われることが多いです。
「ドメイン」自体は 「領土」 や「領域」という意味をもっているので、
アドレスを振ったり、権限などセキュリティ的な境界を説明したりするときに
ドメインいう用語で表現すことが多いようです。
Xenの場合は、仮想マシンの部品となる
リソース(プロセスやメモリなど)を仮想マシンごとにまとめて、
ドメイン(領域)とよんでいるのかな、と思います。
Xen ドメインには主に2種類あります。
ドメイン0(Dom0)
Domain-0(Dom0)は、
他のVMを管理するために、必ず最初(ゼロ番目)に起動するので「0」ということのようです。
ただ、これ自体をVMとしてみている人はあまりいないようで、
ハイパーバイザそのものという感覚で使用している場合が多いです。
実際は他のVMと横並びの存在、一つのVMとして動いているようです。
ドメインU(DomU)
Domain-Uは、管理特権を与えられていないドメイン
(Domain Unprivileged。特権を割り当てられていないドメイン)という意味合いのようです。
Dom0だけに許可されている、ほかのVMを管理する権限がないVMです。
通称、ドムユーです。
また、管理用ではない、ユーザ(User)用のドメインなのでDomU
と呼ばれるという説明もあります。
一般的にVMと呼ばれているのは、このDomUです。
それぞれのドメインは、OracleVMの外部からアクセスすると
それぞれが独立したマシン(OS)に見えます。
ただ、OVSやXenを使っていて、VMのことをドメインという人は
あまりいないように感じます。
たとえば、
物理サーバ上に1つのDom0と、4つのDomUが稼働
している環境では、ほとんどの場合で
「物理サーバ1台のOracleVM上で4台VMを動かしてます」
と説明します。Dom0はほとんど空気みたいな扱いです。
OracleVMの「ドメイン」とはこんな感じの存在です。
あまり「ドメイン」という呼び方自体へのこだわりは
私も、他の人も そんなに無いのではないかと思いますが
OVSの仕組みを考える上では、大事な用語です。
以上、OracleVMのVMはドメインと呼ばれるという話でした。
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