Oracle VMでは、OVSの管理サーバとして
Oracle VM Manager(OVM)を使用します。
OVMの特徴
簡単に、OVMの特徴をまとめてみます。
- Oracle VM システムの管理サーバ(OVSやVMを管理する)
- WebブラウザによるGUI操作が可能
- Linuxサーバに、Oracle VM Managerをインストールして構築する
VMware vSphere の vCenter Server、
Microsoft Hyper-V のHyper-Vマネージャ などに相当します。
管理サーバをどこに構築するか
OVMは物理サーバでも、VM上にでも、どちらでも構築可能です。
構築場所を考えるときは、下記のパターンがあります。
- 物理サーバに構築
- OVS上で稼働するVMの中に構築(管理用のOVSを用意する)
- OVS上で稼働するVMの中に構築(他のサービス提供するVMと一緒)
それぞれ選ぶ基準(決め手になりそうな理由)は、下記のような感じだと思います。
1. 物理サーバに構築
- 管理するOVSが多くて、性能的に心配
- 管理サーバが管理対象(OVS)の上に乗るのが(気分的に)心配
2. OVS上で稼働するVMの中に構築(管理用のOVSを用意する)
- 管理対象のOVSが少なく、普段はVMの起動停止に使うくらいなので性能も気にしない
- 物理サーバを用意するコストを削減したい
- OVMをVMとして構築して、さらにコスト削減したい。サーバ台数を減らしたい。
実際のところ、ちょっと性能がでなくても(UIの操作がモタつくくらいで)、
管理用サーバ用の物理サーバを用意するのはもったいないので
個人的には、よほどのことがない限り
OVMはVM上に構築するのがよいと思っています。
(事情によるとは思いますが)
OVMをVMにした場合の運用
ちょっと運用手順(VMの起動方法)に矛盾が出ます。
OVM自身がVMのため、
OVM自身(のVM)は、OVMを使用せずに起動する ことになります。
たとえば、
通常のVMを起動する場合は、
- OVMにログインしてVMを起動※すでにOVSは起動している前提です。
OVM自身をVMとして構築していると、
OVM用VMの起動のために
- まず、OVMを使わないで、OVM用のVMを起動
例:Dom0にSSHログインしてコマンド実行(xm create)する 等 - 起動したOVMにあらためてログインして、他のVMを起動
(実際は、OVS起動にあわせてVMを自動起動することもできますが)
こんな感じで、
コストや、仮想環境の使い勝手を考えながら
OVMをどう構築するか考えます。
以上、OVMの置き場所の話でした。
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