たとえば、
サーバ2台あって、そこにクライアントPCがアクセスするとします。
物理環境であれば、かならず
2台のサーバがそれぞれNW機器(物理的なL2スイッチなど)に
接続されていることになります。
※実際にこんな簡単な状況はないですが・・・
イメージとしては下記のようになります。
ここで、
2台のサーバ両方を、Oracle VM Server で仮想化しようと考えてみます。
1台の物理サーバに、2台の仮想サーバ(VM)を稼働させることにします。
このとき、
2台両方のサーバが、1台の物理サーバの
ネットワークポートを共有して使う必要が発生します。
そのため、OVSで仮想させるVMをネットワークに接続する場合、
上記のような構成を実現するために
OVS内で仮想スイッチ(ブリッジ)を構成する必要があります。
- 1台のOVSをインストールした物理サーバで、2台の仮想サーバ(DomUのゲストOS)が稼働。
- それとは別に、Dom0(管理用のOS)も稼働することになる。
- 3台の仮想サーバすべてをNWに接続するために、OVSは仮想スイッチを作成し、3つのVMすべてが接続される。
ちなみに、仮想スイッチは「ブリッジ」とも呼ばれます。
ブリッジとは、OSI参照モデルのレイヤ2(データリンク層)で動作するもので、
L2スイッチ(スイッチングハブ)と同様の動作をします。
もともとNW機器のスイッチは、ブリッジの進化形のようで、
ソフトウェア的なL2NW機器はブリッジと呼ばれます。
OVSやXen、KVMなど仮想ネットワークで
br0、xenbr0 といったbrが付くネーミングがされているのは
「bridge」を省略しているためです。
以上、OVSネットワークの入り口的な話でした。
これから、もう少し掘り下げていこうと思います。
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